小説NO.127 「ワシ」の正体 | もうすぐって…いつ?

小説NO.127 「ワシ」の正体

真也とルースの魂がひとつになった。

そして・・・

朱音たちの過ごす時間とは別の空間にいた真也は、再び元の世界に戻ってきた。


「わしはな・・・」

サラクロがおもむろに口を開いたその瞬間…

ゲホッ・・・ゲホゲホッ・・・


床に倒れたまま、真也は咳き込み、パチっと、目を開けた。


「真也くん!だ、大丈夫(°Д°;≡°Д°;)?!」


朱音とひとみが同時に声を上げた。

(あちゃ~、わしのカッコいい登場シーン…タイミング、逃したのぅ(-.-;))


サラクロは、苦笑い。

真也は起き上がると自分が妙に冷静に感じた。
これまでよりずっと落ち着いて周りをみることができる。

自分が朱音たちより落ち着いて見えたのは、初めてかも、しれない。

「ごめん、心配かけたみたいだなA=´、`=)ゞ。
俺、ルースひとつになれたんだ。
何だかわからないけど、凄く、いま気持ちがスッキリしてるよ(o~-')b」


真也の言葉に、ひとみは胸をなでおろしていた。
同じ経験をした者として、「ひとつになること」がどれだけ「元々は2つだった魂」にとって、楽になるか、わかっていたからだ。

朱音は自分には経験のないことではあったが、真也の表情が明らかに前より柔らかくなっているのを感じていた。
そして、それは自分のことのように、嬉しく感じられた。


「良かったのぅ。よくやった(=⌒▽⌒=)!」

サラクロがにんまり笑う。

「あれ?サラクロ。お前、えぇぇ( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚!?」

真也がサラクロの喋りを聞いたのは初めてだ。
さすがに落ち着いた、とは言っても、驚かないわけがない。

「そうだった!あんた誰よ(・_・;)」

朱音もひとみも、真也の反応でそれを思い出した。


「わしか?・・・わしは、な。」

ニヤリと笑うサラクロ。
皆、静まり返る。


「わしは、現世の王とよばれる者。
・・・そして、星崎健司の記憶を持つ者でも、ある。」