小説NO.109 「連れまわされて・・・たどり着いた先は?!」
「今度はいつ、真也にあえるのかなぁ・・・(_ _。)
て、いうか私はいつ!退院出来るのよ(w_-;」
朱音は早すぎる消灯時間にうんざりしながら、ベッドの上で
ゴロゴロしていた。
(早く戻りたい…、普通の高校生に…。
これじゃ、現世に帰ってきた意味がないじゃない!監獄だわ、まるで…)
途端に悲しい気持ちになる朱音。
夕陽が沈むとともに、彼女のこころにも、哀しみの闇が襲ってくるのだった。
病院での、暮らしでは・・・。
涙を拭いているうちに、朱音はいつのまにか、眠りについていた。涙の跡を残して。
朱音は気づいていなかった。
そのとき、そっと、ドクター田辺が入って来たことに・・・。
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「ぜー・・・はぁ・・・
ぜぇー・・・ゲホッ(ToT)」
真也は肺を押さえながら荒い呼吸で立ち止まった。
サラクロがやっと…やっと、止まってくれたからである。
サラクロに連れ回されて走った先には、魚屋やペットショップ……
などなど、どう考えても、サラクロの「趣味」としか、考えられない場所ばかりであった。
「ゼェ・・・ゼェ・・・、
お、お前、今度こそ何か手掛りがあるんだろうなぁ・・・。(´д`lll) ?」
真也はサラクロを抱き抱えて睨みつけた。
「ギャーヾ(。`Д´。)ノ!」
サラクロはカンパツ入れず、真也の顔を、ばりかく。
「うへっ(><。)。。いてぇ・・・」
真也は思わず顔を斜め上に反らした。
すると…
なんと、ここは朱音と出逢った病院の、裏口前、ではないか。
もちろんフェンス越しではあるが、この向こうには朱音がいる。
「フゥゥゥ…(-""-;)」
サラクロは、病院の方を向いて背中の毛を逆だてた。これまでみたこともない、サラクロの表情…。
(・・・これは、何かあるのかもしれない・・・(ノ゚ο゚)ノ。)
真也はそう感じた。
何故か自分の背筋にも冷たいものが走ったからだ。
とっさにフェンスに登る真也。サラクロはちゃっかり、背中にひっついている。
「お前…猫だろ((o(-゛-;)?」
そんなことを言いながらも、真也はフェンスを登り続けた。
鉄条網が一部施してあったが、気にしている暇はなかった。
腕にはグサリと鉄条網が刺さったが、真也は歯を食いしばって、痛みをこらえた。
そしてついに、フェンス内への侵入に成功した。
しかしどうしたものか。ここからはセキュリティと防犯カメラが網羅された、「テリトリー」。
(どうすっか…、サツに捕まるわけに行かねぇし・・・。)
そのとき突然、サラクロの瞳が、紅く輝いた。
朱音のペンダントと同じ色で…。
するとどうだ。
真也には赤外線の防犯網が目に見えるようになったではないか!
「サラクロ・・・お前・・・( ゚ ▽ ゚ ;)?!」
真也は驚きの表情を見せた。
・・・が、サラクロが首で「進め」と催促するので、何も言わず、
サラクロに従うことにした。