小説NO.104 「溶け込みはじめた心。」~サラ探しの旅へ~
「じゃあ、行こうか('-^*)/!」
真也が頷くと、ルースは明るくそう言った。
(…えっ、サラを探しに行くってこと?つか、俺死んだんじゃないのか?)
真也があたふたしていると、ルースはこころの声に答えた。
「死んだんじゃねぇよ。ふふ( ̄ー+ ̄)俺が助けてやったんだ!」
「そうだったんだ、ありがと…」
真也はルースを、まるでヒーローを見つめるように眺めた。
(お、真也に俺がかっこ良く見えてるぜ、俺♪(*^_^*)
実は運よく、あのとき真也の中の「俺」が出せただけなんだな、イヒ(笑))
ルースはちょっとルンルン気分になりかけた。
…すると、なんと…
真也はこう言ったのだ。
「なんだ、自分も車に轢かれたくなかっただけかぁ┐('~`;)┌」
「・・・えっ(・_・;)・・・・・ん?!」
戸惑うルース。
なぜなら今、真也はルースのこころに対して返事をしていたからだ。
(真也、俺のこころ、聞こえるのか?)
ルースは確認のため、こころの中から真也に尋ねた。
しかし、真也はルースの顔を見て、キョトン、としている。
(やっぱ、気のせいか…)
ルースは虚しく笑うと、雲の下へおりるため、竜になろうとした。
「何が気のせい、なんだ(・_・)?」
またもや真也がルースのこころに反応したではないか…!
間違いない。
真也はルースと今回、こうして会話したことが刺激になり、ルースの声が、聞こえ始めたのだ。
(こいつ・・・に、俺が溶け込みはじめてるんだな(・_・;))
ルースは思った・・・が、このこころの声は真也には聞こえていないようだった。
まだ完全ではない。
ルースはこのことは、まだ真也に黙っておくことにした。
「ほら!俺、竜になるからさ、お前乗れよ(^∇^)♪
いいか?下に降りたら、俺はしゃべれねぇんだからな?
お前ひとりで、サラを探すんだ!頑張れよ~ヘ(゚∀゚*)ノへっへっへ!」
ルースににやりと微笑まれ、真也は戸惑う。
「えええええ?!そんな無茶な(((( ;°Д°))))」
「試練だと思ってやれ!自分の中にずーっと俺がいるのも気持ち悪いだろ?
ずぅーっと、ずぅーーっと、死ぬまで一緒がいいか:*:・( ̄∀ ̄)・:*:?」
「・・・。わかったよヽ(;´Д`)ノ」
真也はどうやったらいいのか、サラが一体誰に・・・何に、生まれ変わっているのかすら、
見当もつかなかったが、仕方なくそう言った。
ルースは、というと、もし自分が喋れる状態の時であっても、これからは一切、口出ししない
つもりでいた。
真也がひとりでサラを探す・・・。これに意味が、あるのだから。
それに、今の真也なら、きっとできるだろうから・・・。
真也がおどおどしている間に、ルースは竜になり、前足の爪で真也の学ランをつまむと、
ヒョイッと彼を、背中に乗せた。
「ちょ・・・ちょっと(°Д°;≡°Д°;)!」
真也の叫び声をBGM代わりに(嫌なBGMだな・・・と思いつつも)、ルースは
雲の下へ急降下した。
ビューーーーーン・・・・・・
気づくと真也は、またまた、気を失ってしまっていた・・・。