小説NO.101 「 意外な出逢い 」
窓際のベージュ色のソファに、ゆっくりと腰を降ろした朱音と少年。
朱音は誘ってみたものの、話題に困った。
しかし、どうしても聞きたいことがある。
朱音は重い沈黙を破って、少年に話しかけた。
「ねぇ?あなた、さっき私に…帰ってきた…って、いったわよね?!
あれは一体…何だったの?」
少年は少し驚いたような顔をしたが、ボソッと答えた。
「…わかんねぇんだ、俺にも。たまに、あるんだ。俺の中の、誰かが喋る。
でも何のことを言ってるのか、サッパリなんだA=´、`=)ゞ」
朱音は自分のペンダントを少年にみせた。
「さっきは、これを見た瞬間に…」「や、やめろぉ(((゜д゜;)))!」
ペンダントを見ると、少年は頭を抱えた。
そして…
「朱音ちゃん!分かるか?俺だよ、ルース(o~-')b」
…確かに、そういったのだ。
「うわぁ、まただ(@Д@;!何なんだ、今の俺は!てか、あんたは誰なの?」
少年は我に返り、ガタガタと震えだした。
朱音は驚いた。
(ルース…?!そうか、この子、ルースなんだわ。魂が抜けきってないから…
こんなことに(^_^;))
「ちょっと、私の話を聞いてくれる?」
そう切り出すと、朱音はドクター田辺にしたのと同じ話を、その少年にした。
「……と、いうわけで、あなたはルースの生まれ変わりなのよ(^o^)/」
朱音は明るくそう締め括ったが、少年は呆気に取られている。
「そ、そんな。「と、いうわけで!」っていわれても・・・さぁ・・・。
俺の前世にあんたが会ってたって(・_・;)?…マジかよ、それ。」
「マジよ(`ε´)」
朱音はこの少年に親近感を覚えた。
不思議と、少年も朱音と同じ気持ちだった。
朱音の話事態は、不思議すぎて、少年にとっては逆に、どうでも良かったのだ。
「なぁ、朱音さん。俺たち、友達にならねぇ?
俺は真也(シンヤ)。喧嘩で脚折るような高校生だけど、良かったら、
よろしくしたいな。」
少年の言葉に、またまた朱音は驚いていた。
「えっ、あなた…いや、真也、高校生なの?!中学生かと思ってたわ(^_^;)」
「ハァ?!…確かに童顔って…言われるけどさ(-"-;)一応、17歳だよ。」
朱音は思わず爆笑した。何と、同い年ときたか。
「じゃあ、話し易くてちょうどいいわ。私の部屋は2階の一番奥。
いつでも遊びにきてよ♪」
真也は携帯番号を紙に書いて朱音に渡した。
「じゃ、またな。」
そう言うと真也は、よっこらせっ、と立ち上がり、杖をついて帰って行った。
意外な場所で現世にきたルースと出逢えた・・・。嘘みたいな、本当の話に、
朱音は思わずクスっと笑った。
しかし、笑いつつも、「ルースを真也になじませないと・・・。」ということも、
考えていた。