小説NO.3~視線~
「君はナゼここにいる?しかも5年。」
視線の主は年齢不詳の男性・・・もしくは・・・メカ。
彼は左腕と左脚、顔の半分が金属で出来ている。
「なぜって?わからない。
きづいたらここにいた。それまでは現世で普通に高校に行っていたし、
本当にここにきたときの記憶がないのよ。」
私は続ける。
「むしろあなたは?なぜそういった容貌なの?」
彼は顔色ひとつ変えないで答えた。
「僕は・・・いてはいけない存在だったんだ。現世に。
だからここに連れてこられた。
基本ここは人間界でやっていってはいけない人たちの、モノたちのゴミ箱だからね。
僕は現世で殺されたんだ。バラバラにされたんだよ。それをあの方が助けてくださった。
ここの者として。
だから、君はここにいるべきじゃないって、5年前から感じていた。
何かの間違いで、きみはここにやってきたのじゃないか?
その気持ちは今も変わらなくて、真相をこっそり探っているんだ。
内緒で、現世へ行ったことも、あるんだ。」
「まちがいで?私はここに?」
良く分からない。混乱する。
それが正直な気持ちだった。
ただ、こいつが嘘を言っているようには見えないのも事実。
「・・・ねぇ?
わたし、なにか協力できるのかしら?」