今回はドイツの離乳食食材についてまとめたいと思います星


ドイツの離乳食は、始めのうちは野菜中心ですが、段々と炭水化物の量や種類が増えてきます。どういった食材を使って行くのかをまとめました。また、私の娘は便秘がちだったため、食材で排便コントロールを行うよう小児科医から指導があり、オススメの食材や、反対に避けるよう勧められた食材などがあります。


基本的には、「母乳を飲んでいる間に色々な食材に触れさせる事で、アレルギーになりにくい。」とされており、ドイツでは断乳/卒乳(Abstillen)の目安は、最近では「子供が飲みたい限り」となっています。


ブログの後半に排便コントロールについてまとめたいと思います。


にんじ野菜(生後5ヶ月目から)にんじ 

ジャガイモ、パースニップ、南瓜、人参、コールラビ、カリフラワー、ブロッコリー、ズッキーニ


りんご果物(生後6ヶ月から)りんご

リンゴ、洋梨、メロン、アプリコット、桃、ネクタリン。バナナは糖分のカロリーが高い為、たまに与えるくらいに留めた方がいいそうです。

基本的には、熟れた果物は生でも与えて大丈夫だそうです。熟れていないものは火を通したほうが消化しやすいそうです。


パン穀物(生後6ヶ月から)パン

グルテン入り(Glutenhaltig):
オートミール、スペルマ小麦、大麦、小麦、ライ麦

グルテン・フリー(glutenfrei):
あわ、お米、アマランサス、とうもろこし、蕎麦

グルテンに対する食物アレルギー、というか、グルテンが消化できない症状グルテン不耐性(Zöliakie)ですが、以前は、グルテンが入った食品は出来るだけ与えるのは待ったほうがいいとされていましたが、最近の研究結果では、母乳をまだ飲んでいる時期に少量ずつグルテンの入った穀物を与える事で、グルテン不耐性になる確率が下がる事がわかってきたそうです。その為、生後6ヶ月から8ヶ月の間にグルテンを含む穀物を与え始めると良いとされています。


穀物は必ず蒸すなどして火を通した上で与える必要がある為、準備に時間がかかります。ドイツの市販のBabybreiは手軽にお湯や牛乳で作れる&安全性も高いのでおススメです。ただし、しっかりと原材料を確認しましょう。物によっては加糖されているもの、ミルクが入っているもの(Milchbreiと書いてあります)もあるので要注意です。


大手ドラッグストアdmの自社ブランド、dm Bio又はBabyloveのBabybreiが、余計なものが少ない為、おススメですキラキラ


骨肉類(生後6ヶ月以降、週4回以上)骨

鶏肉、豚肉、子牛、牛肉、七面鳥など


肉類は成長に必要なタンパク質だけでなく、鉄分を補うためにも必要と考えられています。日本人からしたら、「鉄分?ホウレンソウでいいよね?」って感じですが、毎日ホウレンソウってわけにもいかないので… ただし、ヨーロッパの肉類はかなりの高い割合で飼料に抗生物質などの添加物が入っているため、有機飼料を使用したBioのお肉を買いましょう。抗生物質を食べている動物の肉を摂取すると、いざという時、抗生物質が効かない体になるそうです。(恐ろしい…)

鉄分を補う際は、一緒にビタミンCを摂取すると、鉄分の吸収率が上がるそうなので、イチゴやブルーベリーと言った果物をデザートに食べたり、ビタミンC豊富なオレンジジュースを大さじ1〜3杯くらい、温めた後の離乳食に混ぜてあげるといいそうです。


うお座魚類(生後7ヶ月以上)うお座


魚は、ヨードやDHAなどの、魚由来の良質な脂を摂取する為にメニューに加えていきます。その為、鮭や鱈、鯖といった脂身の多い海魚を選ぶようにススメられます。


ヒマワリオイル(生後5ヶ月から)ヒマワリ

オメガ-3が多く、冷製抽出されていない油を選びます。冷製抽出されているものは、バクテリアなどが入っている可能性がある為、避けたほうがいいとされています。

菜種油(Rapsöl)、オリーブ油、アザミ油、コーン油、ヒマワリ油など

赤ちゃん用に製造された菜種油が、離乳食コーナーにあるので色々考えずに済んで、手っ取り早いです。


牛牛乳(生後6ヶ月から)牛

牛乳は低脂肪ではなく、全乳を選んで加熱して使います(脂肪分3.5%以上)。初めは水で1:1で薄めて使いますが、少しづつ牛乳の量を増やし、最終的に牛乳のみで使えるようにします。ラクトース不耐性を避けるには、生後6ヶ月から8ヶ月の間で、まだ母乳を飲んでいる時期に牛乳を与えだすと良いとされています。

生後1年から、パン食の際に、間食などでヨーグルトなどの乳製品を食べない日のみ、コップで牛乳を飲ませるそうです。


やしの木ナッツ類やしの木

ナッツ類もアレルギーが出やすい食材の一つです。特に強いアレルギーが出やすいピーナッツ、ヘーゼルナッツは、3歳くらいまで、可能なら与えないほうがいいそうです。ただ、グルテンやラクトースと同じく、母乳を飲む時期にナッツ類も与えるように言われます。ススメられるのが、皮なしアーモンドのムース(Weißer Mandelmus)。結構お高いです(200gで9€くらいします)。ミルク粥に入れたりすると美味しいです。


鳥卵(生後8ヶ月から)鳥

まずはじめに、固茹で卵の黄身だけを離乳食に加えて与えます。生後10ヶ月過ぎたあたりから、固茹で卵の白身を与えます。アレルギーが出ないようであれば、卵を丸々離乳食に加えます。卵は週1回与えるよう推奨されています。


ジュース飲み物ジュース

水、炭酸水(甘く無いもの)、甘く無いハーブ又はフルーツのお茶

水などは、はじめのうちは一度煮沸した水を使いますが、8ヶ月過ぎたあたりから、家の水道水に問題がなければ、水道水をそのまま与えてもいいそうです。古い建物に住んでいて、水道管が心配な方は、水道水の水質調査をしてもらうといいと思います。

お茶は、赤ちゃん用のお茶が、離乳食コーナーに売っています。どうしても飲まない場合&血糖値に問題がない場合は、赤ちゃん用の100%アップルジュースをお茶や水に少量混ぜて飲ませるそうです。

1日3回食になった場合は、追加で水分を飲ませます。目安としては離乳食1回×200mlとの事。ただ、本人が飲む母乳の量にもよると思うので、脱水症状が無ければ大丈夫だと思います。

私は目安として、気温や、汗の量を考慮しながら、オシッコの量が激減したり、臭いが強い時は、普段よりこまめに水分を提供しています。

水分は、赤ちゃんが噛んでも大丈夫な、丈夫なコップやカップで飲ませるのが一般的です。離乳食が始まった時期にはじめます。初めはうまく飲めず、むせたりもしますので、大量に口の中に入らないよう気をつけましょう。

コップを口につけて、本人が舌でペロペロ舐めるように飲むのが一般的です。口が小さい赤ちゃんは、小さなお猪口やショットグラスで練習するように勧められます。


炎食べてはいけないもの炎

ハチミツや、未精製の砂糖(黒砂糖など)は、健康そうなイメージがありますが、ボツリヌス菌やバクテリアが入っていて、とても危険です。

又、ピーナッツは、噛めない乳児は丸呑みにしてしまいます。大きさがちょうど乳児の気管と同じ大きさである為、食道ではなく気管に入った際に、喉に詰まってしまいます。それだけではなく、体の中で水分を含み膨張する為、応急処置で、詰まったピーナッツを吐き出させようとしても吐き出せず、呼吸困難に陥るケースが多々あるそうです。食べさせないまでも、大人が食べているものに手を出す危険性もありますので要注意です。



うんち排便コントロールについてうんち


離乳食を始めたばかりの乳児ちゃん達は、食べ物を上手く消化出来ずに、便が硬くなったり、柔らかくなり過ぎたりといったトラブルが付き物です。

そんな時、ドイツでは食べ物で便の様子を見ていきます。


右矢印ウンチ君が緩すぎ&回数がとっても多い場合

ウンチが緩すぎたり、特に回数が多くて、お尻が赤くなってしまったりすると、赤ちゃん可哀想ですよね?

そんな時に良く効くのが


人参にんじ
バナナバナナ
生ですりおろしたリンゴりんご


です。

我が家では、出掛ける前などに、よくバナナを食べさせます。ウンチの回数が減る&出ても緩過ぎないという効果があります。

因みに、バナナの真ん中にあるバナナのタネを全部丁寧に取り除けばウンチが硬くなることはないそうです。


右矢印ウンチが出にくい&硬い場合


カボチャハロウィン
洋梨🍐(加熱すると更にグッ)
加熱したリンゴりんご


又、穀物はオートミールが水溶性食物繊維と不水溶性食物繊維の割合的に、便が硬くなりにくいとされています。あとは、水分を沢山飲ませてあげるのもいいとされています。

我が家では、お腹が詰まり気味な時は、加熱した洋梨で作ったムースを食べさせます。

人参を食べだした頃は、便が固くて、泣き叫びながら排便をするので、

人参 + フェンネル(整腸効果がある香草野菜) + りんご(2:1:1の割合)

この掛け合わせで火を通し、滑らかになるまでミキサーにかけていました。これでやっとうちの娘は、ちょうどいい固さのウンチが出てきました。段々と月齢が上がれば上がるほど、消化能力も付いてきて、人参も普通に食べれるようにはなりましたが、食べ合わせを間違えると(バナナも食べちゃったりすると…)、未だに便秘になります滝汗


離乳食始めたばかりの赤ちゃんの消化器官は、まだまだ発達途中。ウンチを見ながら、食べ物で調整して、「お尻が痛い!えーん」とならないように気をつけてあげたいですねハート



参照:
『Lotta lernt Essen von E. Gätjen』
『Artikel von K. Andres und K. Schumacher-Keidel. (18.03.2014)』
『Babys erstes Jahr von V. Weigert und dr. F. Paky. 』

その他、助産師、授乳相談員、栄養指導の資格を持った小児科看護師、小児科医の方々との相談の中で、お話あったこと等からまとめました。