最初の出会いから1週間ほどして、2人だけで遊ぶことになった。

約束の当日、待ち合わせ時間が近づくにつれ、私の中で一つの心配事が膨らみつつあった。

ユウの顔を覚えていないのだ。

惹かれてるのに、まさかである。

もともと人の顔を覚える事は不得意で、テレビに映る芸能人でも髪型を変えられたらお手上げだ。
そんな人間が一回だけ、しかも2時間くらいの時間を過ごした相手の顔を覚えられるわけもなく。

待ち合わせ場所でユウが先に私を見つけてくれる事を祈った。

願いが通じたのかユウらしき女性がこちらへ向かって歩いてくる。
笑顔も浮かべてるのでほぼ間違いない!私は片手を挙げて挨拶をした。

ユウの記憶力のおかげで無事会えたのでそのままチェーンの居酒屋へ。
2時間ほど飲み食いしながらお互いのことを喋り合った。
顔も覚えてないくせにだが、私にとってはとても楽しい時間だった。

あっと言う間に時間は過ぎ、お互い帰る時間となった。

帰りも駅まで歩きながら沢山話をした。

この時点で私はすっかりユウの事が好きになっていた。
惚れっぽい性格ではないはずなのだが、自分でも驚くほど早く恋に落ちていた。

駅に着いて別れ際、改札の前でうっかり言ってしまっ。

私「彼女になってくれない?」

あ、やば。早すぎた。

そう思った直後、

ユウ「お願いします。」

顔を真っ赤にしたユウからまさかのオッケー。

こうして自分史上最速の恋でユウが彼女になった。

帰りの満員電車で嬉しさの笑みを隠しきれない不審なサラリーマンとなった。



結婚への道へ続く。


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