こんな 無駄で無慈悲で冷血な事を・・・
アマミノクロウサギも大切!
奄美の猫さんも大切! と、何で思えないのか・・・
血税をつぎ込んで こんな最低な方法で 死んでもいいような
捕獲の方法をして 国民にちゃんと説明出来る活動なんですか?
環境省のきちんとした説明と 奄美の猫さんに対する謝罪もして頂きたいです!!!
(いきくんの幸せな姿に涙です・・・西田さま ありがとうございす)
どうぶつ基金事務局の西田です。
7月初旬の奄美大島訪問から、ショックの拭い切れない状態でいます。
捕獲器の無許可設置についての記事は、読まれている方も多いと思いますが、環境省からの説明はいまだにありません。
無許可設置されていた捕獲器
先日どうぶつ基金が行った、捕獲器内の温度を測定する実証実験では、捕獲器内の温度は54度にも上り、動物がその環境下においては、過酷で生命の危険も伴うものでした。
「奄美大島ノネコ管理計画」では、環境省発表では155頭もの在来種も捕獲されています。守らなくてはいけない命を、命の危険にさらしている行為としか思えません。
これは動物愛護法にも触れるものではないでしょうか。
奄美大島のさくらねこ
環境省が2019年6月に行った動物の熱中症対策シンポジウムでは、動物は人間より体温が高めといわれていますが(38~39度)、体温が40度を超えると熱中症になる危険が高まると発表をしています。
動物は、密な毛皮で覆われていて、
●イヌやネコは汗腺が足の裏しかない。
●ウサギやネズミ類は汗腺を持たない。 (ウサギは汗腺を舌に持つがあまり役立ってない)。 ●汗をかかない動物の体温調節は、対流や蒸発(呼吸)による放熱がメイン。
●気温が体温近くになると呼吸による体温調節がうまくできなくなってしまう。
動物は体温調整が苦手で、特に暑さには弱い生き物とされています。
重度熱中症の合併症では、 循環不全による脳・組織の酸欠を起こし、呼吸不全、急性腎障害、 血液凝固障害、消化管障害、中枢神経障害などの症状が現れ、これらの合併症は体温低下後も進行していきます。さらに進行すると意識がなくなり死に至る可能性があります。
報告によるとは死亡率は36~46%になることもあり、 ほとんどが発症から24時間以内に起こっています。
※環境省平成31年度熱中症対策シンポジウム資料参照
道路わきに無許可設置された捕獲器
奄美大島ノネコ管理計画では、捕獲後譲渡者に譲渡されるまでに死亡した例は2例あります。手術後に死亡したとされているミキちゃんと、もう1頭は、捕獲時にかなり弱っており、かぜにより死亡したと発表されています(捕獲後に治療は施されています)。このような過酷な環境下に置かれて、水分も取れず、1日1回の見回りで、体力的にも相当なダメージを受けていたことが予想できます。
今回捕獲器が無許可設置されていた道路わきでは、大型のダンプカーや、普通自動車も通る旧国道です。そんな大きな音がする環境で長時間置かれることは、かなりのストレスを与えていることは間違いありません。
どうぶつ基金が奄美大島で行ったTNR
普段私たちがTNRをする際には、捕獲器が見える位置で待機し、捕獲が確認されたらすぐに、捕獲器を新聞紙や薄い布で覆うなどして猫の恐怖心をなるべく和らげるようにします。
今の時期は、長時間、灼熱地獄の中に閉じ込められたままで、水も食事も与えられず、外部の刺激に耐えながら過ごすことは、苦痛を伴います。
ノネコとして捕獲されたいきくん
今、私の膝の上には、奄美大島ノネコ管理計画で捕獲されたいきくんがいます。いきくんもこんな辛い思いをしていたのかと思うと、悲しく申し訳ない気持ちになります。
私たちは、「奄美大島ねこ管理計画」の即時中止を求めてこれからも活動を続けていきます。