スーパーでママ友に会った。

娘さんはランちゃんの仲良しなのだが、中学から知能障害認定を受けている。
進路はどうするのか聞いたところ、障害児向けに職業訓練をしてくれる学校へ進みたいのだそうだ。
施設じゃなくて、学校。
だから入試があって、なんと2倍の競争率だという。
障害の重い方から優先されるのかと思ったら、障害関係なく実力勝負なんだって。
じゃあ、そこに落ちたらどうするのかというと、健常者と同じ土俵で高校を目指すしかない。
それが難しいから「障害児」なんでしょうえーん

なんだか腹が立ってプリプリしていたら、ママ友は、
「ランちゃんは優秀だから心配してないけど、ランちゃんの世界だって厳しいでしょう」
と言った。
「障害の程度も本人たちにはどうしようもないことだけど、学習能力の差だって、はっきり言って遺伝によるところあるしね」
そう。
みんながみんな、やればできるわけじゃない。
努力はする。
でもギリギリのところで差がつくのは、生まれながらの能力や環境など、子ども本人には関係ない要素なんじゃないか。
でも障害と同じく、そんなものは考慮されない。

「身の丈に合った進路に進めってことかな」
「トップ狙うことが身の丈?」
「テスト結果はそう言ってる」
「さすが。うちの子もやるよ。自活できると言われてるから、それを信じて努力させるつもり」

ランちゃんはもっと勉強しなくても行ける高校を目指していいし、娘さんだって補助を受けて生活してもいい。
でも、やってできるなら、努力すべきだ。
その教育方針が同じだから、わたしはこのママ友ととても話が合う。

子どもが頑張るうちは、わたしたちも子どものために頑張るさ!
おー!