夕食後、本を読んでいたら、マキちゃんが、ダイニングテーブルを足でドンドンと蹴り始めた。
「行儀が悪いからやめなさい」
「だって、解けない!」
どうやら、算数の問題集に取り組んでいるらしい。
わたしは中学受験をしていないから、小学生の算数の文章題が苦手。
例えば、このときマキちゃんが取り組んでいた問題↓
「リンゴを、A君はB君より20個多く持っています。C君はB君の1.6倍より2個少なく持っています。みんなのリンゴを合わせると450個でした。それぞれ何個持っているでしょう?」
代数を使わずに考えなければならないので、ややこしい。
だから、めんどくさくて、放っておいた。
「社会の宿題があるのにぃ」
「じゃあ、算数は明日やれば?」
「まだ1問目だもん」
「仕方ないでしょ、時間がないなら」
「・・・いいもん、やるもん・・・」
それから15分くらいたったかな。「できた !!!」と大きな声がした。
自力で解いた模様。
すると、「宿題があるけど、もっとこれやりたい。いい?」と聞く。
どうぞー。宿題なんていつかやればいいよ。
マキちゃんの担任の先生なら、こんなとき、きっとそう言う。
そのあとの問題はどうしても解けなくて、涙が出てきちゃったので、手助けしました。
入塾までに、1冊終わらないかもなーと思いつつ。
”まずは、問題を解こうと一生懸命考える、そうすることで思考力が身に付き、理解したときの達成感が勉強をおもしろくする” by 『成長する思考力』(意訳)
2人目になると、手取り足取り教えるのが億劫になるから、親にはありがたい理論である。
そして、マキちゃんの楽しそうな顔が、その正しさを証明してくれていると思った。
・・・だからといって、1人目のときに実践できたとは思えないけど。
学校の宿題でさえ、ノートのとり方からえんぴつの持ち方まで、注意深く指導していたのだ。
何10分も、同じ問題を考え続ける姿なんて、イライラして見ていられない。
わたしが教えながら、少しでもたくさん解こうとしたに違いない。
(実際には、小学校時代のランちゃんは、特に学校以外の勉強をしていません。体の成長が遅くて、それだけの体力がなかったので)
2月に受ける入塾テストにはないのだけど、じつは英語のテキストも買ってある。
マキちゃんが勉強していると、それを見たランちゃんも俄然やる気になるらしいので、一石二鳥。もっと早く始めてもよかったくらい。
(スーパーのお母さん、サンキュ )