夕食時の会話。
中学生になってから、ランちゃんの内申書の「思いやり」欄に丸がつくという話になった。
小学生時代は一度もなかった。

「ランちゃんはいつもユッコちゃんのお世話をしてるからじゃない?修学旅行中もずっと一緒だったんでしょ」
と、わたしは推察した。
ユッコちゃんのお母さんは、会うたびにランちゃんにお礼を言ってくれるのだ。
ランちゃんのおかげで、ユッコちゃんも「普通の」中学生らしいことができると。
ユッコちゃんは、保育園時代からの友だちなのだが、知的障害があって、中学から特別支援学級にいる。

マキちゃんがうらやましそうに言う。
「マキになついてる一年生の女の子がいてね。
放課になるたびに、遊ぼうって来るの。
だから、最近はクラスのお友だちと遊べないけど、放っておけないじゃん。
なのになんで、マキの通知表は『思いやり』がつかないのかなぁ」

ランちゃんがぶっきらぼうに、
「別に思いやりのつもりで、ユッコちゃんといるわけじゃないし。ただの友だちだし」
と言った。

相手が少し特別な子でも、そのまま受け入れるランちゃんも、小さい子のために自分の時間を犠牲にできるマキちゃんも、いい子だなーと思いました。
「思いやり」がつくといいね。
つかなくても、お母さんはとても思いやりのある子たちだと知ってること、覚えておいてね。