ワナッカーム!Madrasマダムです。
先日の新聞の特集で、チェンナイにある運河のことが
書かれていました。
今はごみが捨てられて悪臭が漂うだけの運河。
イギリス植民地時代には、植民地経済の大動脈だったんです。
そもそもチェンナイ(マドラス)港は東インド会社の東南アジア貿易の
一大拠点。コーヒー、紅茶、水産物(エビなど)、牛革製品などが
ここからイギリス本国や他の国々へ輸出されていきました。
ただ、このチェンナイ港には大きな問題がありました。
砂浜なんです、ここは!
つまり、自然にできた入り江というものがない!船が接岸できない!
チェンナイに輸入される商品は機械や鋼鉄類などの重機が
スムーズに荷降ろし出来ないんですね。
大型貨物船にはこの砂浜がネックになっており、1.5キロ沖の停泊のみが
許されるという、規制がされてしまっていたのです。
そこで活躍したのが南インド最大のバッキンガム運河。
荷物を小型船に積み替えて、運河を通って、チェンナイ市街の
中心地まで商品を運ぶことができたのでした。
チェンナイにはバッキンガム運河を始め、北のクーロン川、
南のアディヤール川を中心として、網目状にいくつもの小さな運河や
水路があるんです。
整備が悪いために、今では生活ごみが溜まって水が流れず、
むしろ街の景観をそこねるものになってしまっています。
主な運河のごみをさらって水を入れ替え、船を走らせれば、
インドのベネチア=水の都チェンナイとして、
観光の目玉になると思うんですよね。。。
多分他にも同じことを考えた人はいると思うんですが、
問題は、誰がやるか?どの予算を使うか?
そこで止まってしまうんでしょう、きっと。
インド人はやはり植民地自体は黒歴史と感じているので、
その時代の遺産がたとえ優れていたとしても、
再利用はしたくない、という感情論もあるのかもしれません。
うーん、残念。
では、ごきげんよう。
ナンドゥリー!
