違いましたね😄恋せよオババですよね


初恋はずっと中1で野球部のキャプテンだと思っていたけど、どうやら違っていたみたい。


半世紀も過ぎて何なん?

なんやけど、夢か幻か、思い出したのよね


小6の春、私の通う小学校に転校生が来て、その時の私は今で言うカルチャーショックを受けたの

白いシャツに紺色の半ズボンと白いタイツだったかハイソックスだったか、

校長先生から紹介されたその子は1つ下の学年だった。


私の田舎はかなりのへき地で、小学校も複式で2学年が1つの教室で勉強している感じ。だから、5.6年生は同じクラス、お父さんの故郷に越して来たその子は、街から来たと言う事で最初はかなり浮いていたけど、日にちが経つうちにすっかり馴染みいつの間にか、クラスのリーダー的な感じになってた


昔もやっぱりイジメはあって、私はどっちかと言うとイジメられる方だった

5月頃、遠足で学校の向いの山に上級生だけで登った時、頂上で秘密基地作ろうとなって、みんなで枯れ枝集め即席の小屋もどきを作った。


今考えると、かわいい遊びだよね。

その時もその子はリーダーとしてみんなをまとめていたのを覚えている。

さっちゃんと言う子が、女の子のリーダー格で結構私いじわるされてた。

その時もさっちゃんと他ふたりに

秘密基地からはじかれてショボンとなってた私を彼が呼びに来てくれたのに、いじけて素直になれなかった。


いくら思い出そうとしても、彼の名前を思い出せない。もちろん顔も


でも、その彼はその年の冬が来る前に私達のリーダーでは無くなった。


秋の終わりに襲った大型の台風で氾濫した川でお母さんが亡くなった。

うちの父も毎日捜索に出たが、何キロも下流で変わり果てた姿で見つかった

当時、かなりショッキングな出来事だった。

ひとりっ子だった彼は、その後お父さんと何処かへ越して行った。


私達は大切なリーダーを失った。

そして、半世紀もあとに私の初恋だったことを知る。


どうしてるかしら? すっかりおじいさんよね。

元気でいい人生を歩んでいてくれたかしら?

名前も覚えて無いなんて、薄情だけど

幼い頃の思い出なんてそんなものかもしれないな。


あの頃、読んでた「小公子」の主人公の男の子のイメージしか無いわ

白いタイツのせいだったかもしれないけど。