日本では、目に見えないものの世界は誰しもが表向きには信じなかったとしても、心のどこかで気にならない人はほとんどいなかったと思う。

「亡くなったおばあちゃんが守ってくれたんだよ」、「天国からおじいちゃんがきっとこう言っているよ」、「ご先祖様が見守ってくださる」などなど、テレビだけでなく、家庭内でも1度は聞いたことがあるに違いない。

それだけでなく、(最近はあまり見ないけれど)夏になると怪談のテレビ番組が放送されたり、大手町の某有名塚周辺のオフィスでは塚に背を向ける配置はタブーだと言われたりしているし、日本人がいかにそうしたものを気にするかがうかがえる。

ちなみに、某有名塚の目の目の前に位置する旧◯和銀行本店にお勤めだった方に聞いたところ、「背を向けていない」というのは本当だった。

それにしてもここ15年ほどの間に、「スピリチュアル」だとか「オーラ」だとか、目に見えない世界の話や言葉が随分と一般的になってきた。

それに伴い、「目覚めた人」や、「見える人」もうなぎのぼりに増えている。

世間一般に暮らしている「目覚めた人」の特徴は、「リアクションモードで生きている」ということ。

過去や未来への執着がないので、何物にも変にとらわれず、(ほとんど?)苦しむことなくごく自然体で生きている。仏教で言う「中道」のようなものだろうか。

何が普通の人と違うかというと、「目標も野望もない」。自分がするべきこと、行くべき道は、インスピレーションがくるので、導かれるままに生きている。

今の自分の人生をどうにかしてこういう風に変えたいなどという野心がないのだ。だからといって、人生を諦めている訳では全くない。(とはいえ、若い頃からいきなりこの段階に進むことはほぼ不可能に思われる。)

そういう人たちは、気の赴くままに(インスピレーションを感じるままに)生きていれば、路頭に迷うことはないと言われる。

私はまだまだそんな域までは達していないけれど、そうなるにはとにかく「自己浄化」や「葛藤を手放す」ことだという。

皆がそうして生きて行けたらどんなにいいだろう。日本人にはその素質があるとのことだ。