私は幼少の頃から自分が女であることに罪悪感を持ってきた。

父は長男で、男の子を欲しがっていた。息子とキャッチボールをしたり、飲みにいったりするのが夢だったのだ。

ところが、母が2回の流産の末、9年目にしてようやく生まれた子供は女の子だった。その後子供は生まれなかった。

子供好きだった父親は、私とよく遊んでくれたりしたけれど、物心ついたときから私にはある思いがあった。

「娘とだってキャッチボールも飲みに行く事だってできるんだから!」

今思えば、私は父親に認められるために、彼の夢見た息子と張り合っていたのだ。そのお陰(?)で父親とは違って運動神経が良く、誰よりも酒豪な女になった。

小学生の時には、なんと家を継ぐことやお墓を守ることの心配をすでにし始めていた。

その時思っていたこと。

「私が男だったらそれだけで全てが解決するのに!」

そして、幼少の頃から大人の男には何度も怖い目に遭わさてきたのだが、それを親にも誰にも言えなかった。

その時思った。

「私が女だからいけないんだ」

そうして、私は女である自分を嫌悪するようになった。

30代になると、男性からも女性からも「女性らしい」とか「色気がある」などと言われるようになった。

私はそれが嫌でたまらなくて、その場で死にたいと思うくらいだった。正直言って、今もその嫌悪感はある。

そんな私も昨年からようやく本当の意味で自分と向き合えるようになり、自分の女性性を受け入れ始めた。

最近の私は、やけにピンクや花柄の物に目が行くようになった。これも、女性性を受け入れる過程の一環なのだろう。

今日は花柄のバッグを買ってしまった。