夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族) -37ページ目

夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

フランスで出会い、嫁ぎ、娘が生まれて7か月、夫が膵臓癌になり、2020年4月に旅立ちました。闘病の記録として始めましたが、その後の日々の生活や想いも綴っていこうと思います。

春らしく、晴れて暖かい日が増えてきました。

コロナで自宅謹慎とはいえ、自然は止まりません。

別途、記載しようと思いますが、ワイン生産者の大事な仕事が始まっています。

ワインの仕事が人生の全ての夫にとっては、複雑、いや、とても辛いと思います。

 

そんな中、一昨日、昨日と早朝5時頃から8時頃まで強い痛みが続き、

オキシノーム10mg1時間毎でもなかなか治まらず、PecFentという鼻から吸うモルヒネもすぐには効かず(2回、通常10分で効く)、9時頃から動かなくなって1日中寝てました。

 

今日は朝4時半、6時にオキシノームをとる事で痛みをやや事前に抑えられたかな、

そう思ってました。

 

月曜日から水曜は抗がん剤FOLFOX投薬だったのでその疲れもあるとはいえ、

4日程ほとんど食べていません。

朝10時半くらいに、栄養ドリンクの半分をスプーンで食べさせました。

自分の腕が持ち上がらない、と言うので。

 

その後もテレビもつけず寝てましたが、昼過ぎに起きて「痛い」と言い出したので

いつもどうり鎮痛剤のオキシノーム(口内で溶かすタイプ)をあげましたが

「飲めない!」とペッと吐きだす。

水に溶かしても飲もうとしない。

 

こんな事は初めてでした。

更には「マヨが欲しい、メモワール」とよく解らない事を言い出しました。

フランス語が解ったとしても意味不明だったと思います。

「死にたい」とも言いました。

そして「義理弟を呼べ、今すぐ呼べ!」というので、直ぐに電話しました。

 

おかしい、と思ったので食事中のMを義理母の家に即行預けました。

恐らく数分後には家に帰宅しましたら、義理弟と何やら病院に行くと言ってました。

 

ただ、いつもは私が運転して連れていくのに

Petit madameには無理だ、事故る!」と言ってきかず、(確かにやらかしそうとはいえ)

義理弟が病院に運転するために靴を探しに30mしか離れていない家に行ってる間、

土曜日なので病院にすぐ対応してもらえるように先生の携帯に電話してると、

夫はパジャマ姿で私のスリッパをはいて外で義理弟の名前を連呼してました。

どんなにしんどくても必ず着替える夫、異様でした。

「義理弟がいない、いない、今すぐ病院へ連れてけ!」

 

と、言うので私が車を出しましたが、15分くらいの距離でいつもどうりの道なのに

「違う!どこに連れてくんだ!殺す気か!」

と叫び、何度か車が走ってる最中にドアを開けようとしてました。

「ここじゃない!」とついてもわめいてましたが、

車内で病院の先生に電話して納得させました。

 

夫が錯乱してる、、、

怖かったです。

 

病院(URGENCE)についたらすぐ夫は中に入りましたが、私はコロナ対策の為入れませんでした。

一緒にいれないのは心配ですが、むしろ当然の対応で逆にしっかりコロナ対策して下さってて「お疲れ様です!」と思いました。

 

その後、携帯で先生に話したら

「恐らく、肝臓が機能してないからかもしれない。薬が飲めないという事で点滴の指示を出しておきます。」

との事でした。

先生の話から検索すると肝性脳症の事を仰ってたと解りました。

【肝臓が機能しない事で解毒されなかったアンモニアが脳症をおこし

意識障害や昏睡状態が現れる。】

 

血液検査はいつも肝臓の数値は良くなってる、そう聞いていて、

私の中での希望の要素だったのでショックでした。

 

そういえば一昨日から昏睡状態と言えばそうだった、

呂律も回ってなかったし。

 

薬のせいかと思ってた。それもあるかもしれないとはいえ、、、

 

次の月曜日が治療始めて以来初めてのスキャンで進捗を確認する日でした。

この日までは何も予想できないのなら、ポジティブに考えよう!

そう思ってきました、元気になる夫をいつもイメージしてました。

 

ついぞ弱気になってしまい、泣きました。

Mは預けたまま家に帰り

夫が未だ開けていない、クリスマスに作った私たちの思い出の写真のアルバムを

一人で家で見て、泣きました。

 

数時間後に病院に電話したところ夫は今日は入院との事。

夫に代わってくれました。

「今、大丈夫。今朝死のうと思った。あのまま家に居たら死んだと思う。」

やっぱり呂律が少し回ってない夫は言いました。

 

「そうだよね、辛いんだね。愛してる、私すごくあなたといて幸せ。ありがとう生きてくれて。」

そう言ったら、夫は泣いてました。

 

夫のいない家は味気ない。

乗り越え時だ、

 

幸せって何だろう。

どんな言葉が正解なのか、もはやわからない。

 

夫は幸せなんだろうか?

今は辛いに違いない、

でもまだ終わってない。

 

私は、今悲しいけど、辛いけど、

 

夫と出会って、恋して結婚して、Mが生まれて、

何一つ後悔してない。

 

それだけは確か。

 

今は、寝るしかない。

 

Mは昨日、10か月になりました。

指先も器用になり、授乳中に乳の皮膚をつねるのが好きみたいで、

辞めさせると、これも感情の発達により「怒り」という感情が芽生えてるので

癇癪を起します。

従って、痛いです。

 

でも生えてきた乳歯で噛むのは止めてくれたのでいいのです。

 

ママもネンネする!

おやすみなさい。