日本で年末年始、オンライン死別シングルの会 | 夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

フランスで出会い、嫁ぎ、娘が生まれて7か月、夫が膵臓癌になり、2020年4月に旅立ちました。闘病の記録として始めましたが、その後の日々の生活や想いも綴っていこうと思います。

122日に日本からフランスに戻り、

その後1217日から日本に来ました。

2週間、年末年始を過ごします。

 

127日からワインの研修が始まりました。

事前に、研修以降は日本に帰る暇はない!って言われたのに蓋を開けたらおもいっきり2週間バカンスあり。

コロナのせいか直前の航空券も高くなかったので即決


コロナ、怖いけど

 クリスマス、正月、日本で過ごせるならそうしたい、


辛いシーズンなのです。


丁度去年の11月末から夫の体調が悪化

1220日から抗がん剤治療、

1225日、クリスマスは彼の大好きな牡蠣、フォアグラ、当然ワインも食べられない状況、

大切な家族に心配かけたくないのに大丈夫なように無理して振る舞って、でも起きてすらいられない体調。

 

私にとっても、

生後7か月のMとの3人での初のクリスマス。

前年は妊娠中で、夫と「来年はべべと3人だね!」と新しくクリスマスツリーを買って楽しみにしていたクリスマス。

私個人的にずっと、思い描いていた幸せの象徴のクリスマス。

パパ、ママ、子供。

 

スーパーでもどこでもクリスマスモードで、夫の苦しみや漠然とした悲しさと恐怖で心と胃を痛くした時期。

 

今年も、

クリスマス恐怖症、というものがあるなら当てはまると思う。

同時に、今後のMには幸せな時間にしてあげたいのに、、、と頭では思っている。

 

日本に来たのは正解でした。

私の家族とシンプルに温かいクリスマスができました。しばらく会っていない叔母からも沢山プレゼントもらったM

夫は私たちと一緒にいる。

きっと美幸がはしゃぐ姿を見て笑ってる。

そう思う。

 

フランスの夫の義理家族とこの時期一緒にいたら辛すぎたに違いない。

 

さて、別の話ですが先週末に初めて死別シングルマザーのオンラインお茶会に参加しました。

ブログで見つけて申込しました。

 

どんなものかな、と未知ではあったものの

御自身も死別シングルマザーの主催者と4人の参加者で良い会でした。

 

2時間、あっという間。

それぞれが自然体でお話しできて、共有した「心」

単語ではなく、その背景にあるもの。

 

上手く表せないのですが、

お互いに全然違うけれども、

肩の力を抜いていい、

悲しみを解りあえる、

無理しちゃうけど無理しなくていい、

自分や子供の外的要因についてなど会話がしっくりくる、

 

足りなかった栄養をやっととれて、ホッとするような感覚でした。

主催者のメッセージは「前を向いた方が良い。でも無理しなくていい。」

 

仕事やら、研修やら色々出来る事をやってますが、

日本の家族のところでぼーっとしていて、自分のメンタルがものすごく弱い事がよく解ります。

 

フランスだと、生活する上で自動的にムリしないといけない、

ある意味言葉のハンデがあるから、余計な事を話し合わなくてもいいから楽。

同時に、自分の気持ちと向合えないのかもしれない。

 

だから、こころのビタミンが必要。

毎月ではなくてもまた参加しようと思います。

 

2020年ももうすぐ終わり。

夫が亡くなって9か月くらい。

 

「去年の今頃は、一緒に居たのに。」

 

そう思える時間ももうすぐなくなる、それが寂しい。

 

Mはアンパンマンがすっかり大好きになり、

クリスマスプレゼントのキッチンセットでせっせとおままごと。

赤ちゃんから子供へと成長してる。