手続き開始 | 夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

フランスで出会い、嫁ぎ、娘が生まれて7か月、夫が膵臓癌になり、2020年4月に旅立ちました。闘病の記録として始めましたが、その後の日々の生活や想いも綴っていこうと思います。

外出解禁にあたり各機関が業務再開すると共に、ようやく私も諸々の手続きが始まってきました。

 火曜日は銀行に義理弟と私のフランス人の友人Sと行きました。 
ちなみにマスクは要求されませんでした。
 ・保険等は亡くなる2ヶ月前に夫は受取人を私と娘に変更していました。(変更前は彼の兄弟姉妹でした。)そこで1歳目前にして娘の口座を作ることに。必要と言われたLivres de famille と、たまたま持ってたので一応娘のフランスの方のpassport で手続きしました。 
・他諸々はNotaireが判断してからとの事。 



木曜日に同じく義理弟と友人Sとnotaireへ。
ここはコロナ対策で人数制限の為義理両親は参加不可、要マスク、抗菌ジェルも完備でした。notaireの方も誠実でストレートに話す方で英語もある程度できたのもあり、複雑で理解できない事も勿論ありましたが必要な事は解った、感じです。曖昧ながら私が理解した要点↓ 

・夫の物は娘が引き継ぐ。(私達はcontra de mariage婚前契約で婚前の財産は各々共同にしない事になってました。) 
・私は夫の所有物を利用する権利がある。 
・未成年(娘)の所有権に関するものは裁判所に判断仰ぐ。今後も毎年確認するらしい。
・結婚してた、つまり配偶者なので相続税が少なく済む方法を選べた。
・義理弟との間で会社に関する事は半年後までに決めれば良い。


 notaireはこの後税務署と会計士に問い合わせて遺産や会社の査定をし、 
L'acte de notoriété (相続人と状況を証明) 
déclaration de succession (相続税の清算と支払いを申告)等をまとめて(?)これらを裁判所に送って判断をしてもらう(娘が未成年だから)。

 notaire曰く一度裁判所に面談に行くと良い。(予約必要ないらしい。)その後notaireが諸々調べ出してまとめた情報を送った際に、話をしてあった方が裁判所の担当者が事情を理解しやすい、との事。 
※Sが電話して状況説明してくれたので、裁判所には呼ばれるまで行かなくて良いそうです。ここもウィルス対策で直接面談は最小限なのでしょう。


どれも友人Sとこのnotaire さんがいなければチンプンカンプンだったでしょう。まだ終わってませんが、ある程度先が見えるようになりました。 

娘が夫の畑の権利を継ぐ事が出来るとのことで将来彼女が大人になってもワイン作ってたお父さんとの繋がりが残るので良かったです。 

それがあるならもう固執する物はないかな。 
むしろ夫が私たちを守ってくれてる、本当にありがとう。 

夫が残してくれた家でどう生きていくか、義理弟とどうして行くか、まだわかりません。

でも特に急いで決める必要はないので時間と共にゆっくり考えていきます。

 外出解禁もあり、Mと車で40分かかる友人Sの家で週末過ごしました。いつもいる村を離れて、しがらみのない友人と話せた事は心を少し解放してくれた気がします。