細菌、抗生物質、昏睡 | 夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

夫はフランス人、膵臓癌になりました (ワイン畑の中の3人家族)

フランスで出会い、嫁ぎ、娘が生まれて7か月、夫が膵臓癌になり、2020年4月に旅立ちました。闘病の記録として始めましたが、その後の日々の生活や想いも綴っていこうと思います。

朝、Mを7時に起こし15分後には車に乗せてワイン畑へ連れてきました。

深夜から繰り広げられている自然災害対策を説明して(生後10ヶ月ベイビー)
「パパ凄いんだよ!
パパ沢山仕事してるんだよ!
すごいね-!
偉いね-!
かっこいいんだよー!」
と泣きながら叫んでました。

その後義理両親の所へ預けて病院へ。

部屋の戸を開けるとちょうど夫が看護師さん達に抱えられてシャワー浴びさせられてました。

少し待ってから入室、すると寒い寒いとガタガタ震えてました。
家でもこういう事があったので毛布をしっかりかけたら寝始めました。
静かでした。
1時間後くらいに目を開け、やっぱり寒いというので額に手を当てると熱い。またガタガタ震え出しました。

ん?
看護婦さん呼んで体温測ると38.6、
「どれくらい震えてましたか?」と聞かれ
私「1時間前震えてました。」と答えると
急に医者呼んでバタバタし始めました。

医者さん曰く
「震えは細菌によるものと思われます。
胆汁や癌等から血液にまわった可能性があります。
どんな細菌でもカバー出来るように強い抗生物質を点滴しますが、彼は栄養も取れてなくて既にかなり衰弱してるので、正直心配な所です。」

細菌の血液検査には1、2日かかるとの事。

夫は寒がったり暑がったり、
トイレに行きたいと起きるもその場で動けなくなったり。

1時間半くらいだった頃には
昏睡に入りました。

返事は微かに動くだけ。
お腹が大きくなったな。

泣きました。

でも1日は長くて、昼間は天気良くて
涙はおさまってきました。
午後は足を揉んだりさすったりしながら1人で話しかけ始めました。

「愛してる。」
時々、そして僅かな反応だけど
(僕も)って言いたそう。

痛い時もほぼ声にならない返事。
夜呼びブザー、これじゃ絶対押せない。

心配して
看護婦さんに聞きましたら、彼女達はわかってらっしゃるようでマメに巡回して下さるとの事。

グッタリ動かない夫におやすみと言って帰りました。

昨夜、寝てないので
寝ます。