ルイーザはある日突然、勤めていたカフェの店主から店仕舞いを告げられ、職安で得た次の仕事は半年限定の脊椎損傷による肢体不自由者ウィルの身の回りの世話。

ウィルは元々ロンドンでやり手の青年実業家だったが事故により人生が大きく変わってしまった。

心を開かずへそ曲がりなウィルと、話好きで明るく天然なルー。
ギクシャクした関係はひたむきなルーの努力により次第に距離を縮めることに。

少しでもウィルが楽しく過ごせ生きる喜びをと頑張るルーだが、ウィルは当初から半年後の尊厳死を決めていた。

次第に心惹かれ合う二人だが、ウィルのルーへの呼び方で微妙に心を押し止めている様を感じ取れたり、ルーもマラソンばかりの恋人パトリックとの距離に戸惑ったり。

気軽なラブストーリーのつもりで読み始めたら、尊厳死と言う重たいテーマが提示されていて、所々深く考え込みながら最後は涙無くしては読めない物語でした。

尊厳死、ハイソサエティーと庶民、家族とはと様々なテーマが織り混ぜられ読み応えあり。

そしてストーリー展開が映像化直結で映画は観てませんがイメージわくな~。