読書とお料理 | アントワープで一番古いカフェ・Cafe Quinten Matsijs

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アントワープで1565年から続くカフェ・クイントンマセイスの女主人の日記です。ベルギー人の旦那とともに、今夜も酔いどれ。

究極のおうどん


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釜揚げしたおうどんに、七味唐辛子をふり、ごま油とお醤油をかけていただく。

たったこれだけ。


たったこれだけなだけに、おうどんそのものの美味しさが問われる。

当然、七味唐辛子、ごま油、お醤油の質も、モノを言う。


休暇中に読んだ、宮本輝さんの骸骨ビルの庭 の中に、出てきたもの。

小説の中では、京都の中京区の有名な七味屋さんの七味唐辛子で、このおうどんを食べるのだ。


あまりに美味しそうで、旅行から帰ったら、是非ともこれを食べなくっちゃと、唸っておりました。


Qの使ったおうどんは、こちらのモノ


そして、七味はやはり京都のもの、 原了廓の黒七味

この七味、小説のモノとは違うのでしょうが、一度これを使ったら、他のものが使えなくなるくらい、旨い!


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そうだ・・・

糠漬けはじめて、ちょうど一年になります。

ずーっと、やってみたいとは、思っていたものの、尻込みしていたのを、「ヨシっ!」て、気にしてくれたのは、やはり宮本輝さんの本。(笑)


にぎやかな天地 を、去年の休暇中に読んで、いてもたってもいられず(笑)、帰って来てすぐに、糠を注文したのです。

この本には、糠漬けを始め、様々な発酵食品が出てきて、とても興味深いのです。


Qは一度気に入った作家さんの作品は、がーーーっと、読みまくります。

宮本輝さんは、もうきっと25年以上は読み続けている、大ファンで、文庫になっている作品は、たぶん全部読んでいます。


こうして、一人の作家さんの、初期の作品からずっと、読み続けていると、作家さんの成長(と云っては失礼かもしれませんが)や、好みや興味の変化、生活の変化なども、感じとれて、面白いです。


たとえば、宮本輝さん、昔の作品には、こんなに食べ物に関する、詳しい記述はなかったはず。


ハードボイルドの北方謙三さんも、初めの頃は「車は走れさえすれば良い。」と云う風だったのが、いつしか車に魅せられたようで、主人公はマセラッティに乗ってたりするように。

そして、なにより車についての表現が、車大好きな人のそれになっちゃってる。

その後、グルメにも目覚められたように、お見受けしました。


例をあげればきりがないけれど、こういうのがとっても楽しい。


もう一品、こちらも『骸骨ビルの庭』に出てくるもの。


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蒸したてアツアツのじゃが芋に、角切りにしたブルーチーズを混ぜ、軽くつぶしています。


これもまた、たったこれだけの、簡単なお料理なのに、メッチャ美味しい!!


ワインとの相性は、云うまでもなく◎


食べる、飲む、食べる、飲む・・・・・・


止まりませんよ。(笑)

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あ、読書、美味しいものが出てくる本を、わざわざ選んで読んでるわけじゃあ、ないんですよ。
念のため・・・。(笑)



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