![IMG_0468.JPG](https://stat.ameba.jp/user_images/20100506/13/madamequinten/ff/01/j/o0640048010528596765.jpg?caw=800)
週末、ゆっくり目覚めた朝など、まずはコーヒーと焼きたてのパンが
ほしいもの。
おいしいパン屋さんまでは、たったの30メートル。
なにを躊躇することがあろうか。
顔にペタペタと水をつけ、その濡れた手で頭をなでて、アパートを出た。
外は、買い物客と観光客でにぎわう、メインストリート。
08:19AM
![IMG_0470.JPG](https://stat.ameba.jp/user_images/20100506/13/madamequinten/93/d9/j/o0640048010528596784.jpg?caw=800)
週が開けて月曜日。
当時、ダイアモンド屋だった私は、ビジネススーツに身を包み、
女だからって、なめられないように、キリッとメイクして出勤する。
そんな私に、
「ハイQ、土曜日の朝、気がつかなかっでしょ、すれちがったのよ。」
とか、
「クラクションならしたんだぞー。」などと、声がかかる。
Oh, My God !
あの姿を見られたというのか!?
きちんと身づくろいしてから、外にでればいいというものだが、
週末の朝、ボンヤリとした頭で、コーヒーと焼きたてのパンを楽しみ、
グズグズ過ごすのが好みなのだ。
シャキッとしてしまったら、台無し。
そうだ、帽子、帽子を買おう。
帽子でおったった髪を包み、サングラスをかければ、
私はアシャレな女。
程なく、素敵な帽子を購入。
我ながら似合ってる。
そして週末。
朝、スーさんも一緒に買い物へ行くことに。
早速帽子をかぶり、サングラスをかけ、鏡をのぞく。
? こんなだったっけ?
なんだか怪しい女がそこに・・・
ウウン、大丈夫、この帽子はとっても似合ってるはずだから。
と、言い聞かせ、出かける。
買物から帰って帽子を脱ぐと、スーさんが、
「Q、それはもう二度とかぶっちゃいけないよ。」と。
ゲッ、そんなに!?
ええ、帽子を買いに行ったときは、きちんとメイクして、髪も整ってたし、洋服も外出着。
起きたなりでは、かえって悪目立ち。
いいアイデアだと思ったけどNG.
08:53AM
![IMG_0472.JPG](https://stat.ameba.jp/user_images/20100506/13/madamequinten/4b/b0/j/o0640048010528596791.jpg?caw=800)
ひと月ほどたった週末の朝、急に出かける用事が出来、こまった。
Q 「どうしよう! こんな頭で出ていけないよ。」
スー「・・・あの帽子があるじゃん。」
Q「だって、アンタ、あれはかぶっちゃいけないって、
言ったじゃん!?」
スー「ン、あー僕と一緒のときじゃなかったら、いいよ。」
Q「ヘッ???」
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