東西に長い居間にかかるカーテンはとても古い。vintageまではいかないけれど。
いくら洗ってもどうしても色あせて、汚れた風のカーテンに生徒の目が険しくなってきて(ように思って)、さすがのわたしも重い腰をあげてデパートで(いや、スーパーで。鎌倉にはデパートなどというものはありません)カーテンを選びはじめた頃、透明感のあるすてきなカーテンが真っ白なレースをお供にどこからがふんわりと現れた。
運んでくれた天使は、ガーゼもプレゼントしてくれた。
〔ガーゼも10メートルいかが?〕とのお言葉だったが、天使にも間違いはあるらしく、
〔30メートルでした~〕との訂正。
しかし、目の前に現れた美しいガーゼはなんと130メートル。相当存在感のある白い固まりでとても重い。
よく墜落しなかったこと。
こんなにたくさんどうしようか・・・。そうだ!
〔ウエデイングドレス作ろうかしら〕というわたしの言葉に、
〔ウエデイングドレス・・・!〕と、この天使は絶句した。失礼ねえ。
〔・・・そうそう、おほほほ、いいかも。130メートルあるから、長~いトレイルが作れますよ〕だって。
まあ、ウエデイングドレスはオーガンデイで作るとして、
わたしの頭はこの日から130メートルのガーゼの使い道でいっぱい。
子供をほしがっている生徒に
〔赤ちゃんができたら、オムツにあげるわ〕というと、
〔え~。紙おむつとどっちがいいのかしらねえ〕とあんまりありがたくなさそうな調子でいわれた。
これで、春夏用のドレスかワンピースがつくれないのだろうか。
ネットで調べてもなかなかない。ベビー用のドレスはあるけれどね。
でもわたしはあきらめない。2009年の春は、ガーゼにオーガンデイやレースを加えて、長めのワンピースがほしい。デザインを描いている途中である。
重ねれば、秋冬用もつくれるだろう。室内は暖かいもの。20着くらいは軽くできそうだ。
まだまだたっぷりあるから、ベッドを天蓋風に改造できないかしら。天井にもふあふわと波形状に留めて、たらせばよいわ。
〔Pride and Prejudice〕の場面を夢見るわたしは、19世紀はじめのプリンセスである。せめて気持ちは。