昨晩はある晩餐会に出席。
大きなイベントの前は、慣れていないせいか、10日くらい前から、あれこれ衣装を決めるのに迷ったり、makeupなどの準備やその日の天候のことが気になって、だんだん心が重苦しくなってくる。
それが、当日になると、心を決めて度胸がつき、会場に着くと積極的に30分間のお話タイムに加わり、席につくとテーブルの人たちと世間話や情報交換したり、けっこう楽しくて、なんでぐじぐじ悩んでいたのかなあ、と思うくらい楽しむ。毎回この順序で進む。
昨日は、雨模様。会場側には立派なお着替え室があるので楽だ。スーツケースにドレスや靴、バッグ、ネックレスなどを詰め込んで傘をさしてまずは、いつものmake up artistのお店に行き、ドレスを見せて、それに合ったmakeupをしてもらった。
もう何年もお願いしているので、目の下のくまを目ざとく見つけると、
〔今日は寝不足ですか〕
〔最近、リバウンドがひどくて~〕と、共通の悩みを持つふたりだ。
会場で、少し派手かなあと心配していたが、(2月に別の新年会で着たfrench vintageの3点セット。全身白のロングドレス)
〔ご心配なく、もっと派手な方いますから〕と係りの方に言われて、あたりを見回すと、
デパートのウインドウに飾られてあるようなロングドレスや、金ラメのドレス、上半身のほとんどが黒のレースの人など、
〔いやあ、わたしなんて、清楚すぎるわ〕と思うほど華やかで派手である。
でも、ほとんどのドレス姿の女性が髪を染めているのが不思議だ。黒髪だと重すぎるのだろうか。わたしは、日本人の皮膚はどんなに白くても薄いバター色なので、茶や金髪は似合わないと思う。
知人の女性がしゃなりしゃなり現れた。黒いロングドレスに白っぽい毛皮を肩にかけている。大柄な体格なのでゴージャス。女優さんみたいだ。傍らのご主人もヨーロッパの方なので、押し出しも立派で、お似合いだ。
10月のpartyで出会った女性は、お母様とふたりで綺麗な着物で出席していた。色白のお二人なので、たおやかに美しい。本当に、着物はドレスに負けないくらい豪華である。
会場にも大振袖の女性たちがいた。着物の柄も古典的で、日本の昔の赤や薄い桃色が品がよい。京人形のように黒髪を切りそろえ、華やかで格調高い雰囲気になんだかほっとした。
テーブルは10人ずつで、左隣の日本女性は、お話をしていると、間接的にお知り合いの方だった。それは言わなかってけれど。大使館に勤務するご主人とお幸せに暮らしていらして、娘さんを同伴していた。マナー教室を開いているとかで、フランスとイギリスの食事のマナーの話や、両国の食事の違いの話になった。
イギリスでは、スープを食べるとき、(飲むとき-フランスでは、manger(食べる)の動詞を使う、英語ではeatを使う)スプーンのおしりを前の人に見せないように、手前から前のほうにすくうが、、フランスでは、手前にすくう、とかいくつかの微妙な違いがあるが、
〔わたしは、どちらの作法に従うか、迷います〕というと、
〔ふんふん、そうねえ、どうしたらよいかしら、どっちも間違いではないしねえ〕と結論は出ない。
日本人は、音には注意をしなければいけないと思う。
音をたてないでスープを食べるこつは、スプーンの先を口に入れて、スープを流し込めばよい。音には敏感なので、pastaを食べるときも音には気をつけないといけない。
日本に帰ってから、わたしはおそばを食べるとき、音をたてないで食べるので、怪訝な顔をされてことがあった。その人は、
〔そばが嫌いなんだね〕とおわんの中のおそばと格闘しているわたしに言った。
慣れである。今でもおそばをだれかと同席して食べるのは苦手である。音をたてるのは、罪悪感があるし、音をたてないと変な顔をされてしまうから。
左隣のその女性は、浅く広くだけれど、と言いながら、フランスやドイツやチリのワインがお好き。ワインのいろいろをフランスでどうなのかと質問されて、わたしはワインに関しては貧弱な知識しか持ち合わせていないからしどろもどろだ。やはり、もう少しワインのことを知りたい、とも思った。
初夏にあったwine tasting partyで知り合った知人は、月に一度開かれる別のwine tasting partyに出席している。セレブの集まりらしいが、学べるなら、参加してみようか、考え出した。
わたしは、アルコールが苦手だが、それは多くの日本人のように、アルコールに抵抗力のある酵素が体内に少ないらしい。それでも、一度だけ、ほんとうに気持ちよく酔っぱらったことがあった。
知人にある季節料理やに連れて行ってもらい、出された日本酒のおいしかったこと。ほんの少し暖かくて、いくらでも喉にはいるのだ。そして、ある種のアルコールのように気持ち悪くもならない。最上級の東北のお酒だった。添加物も少ないお酒だったのだろう。
こう考えると、案外酵素のことは思い込みだったりして・・・。亡くなった父はとてもお酒に強い人だったらしいから、これがきっかけで、凝り性のわたしは、溺れたらどうしよう、と心配する危険性、は、案外あるような気もする。
10年くらい前だったが、親しい日本人の友が、結婚後、別の男性とのamourに苦しんで、アルコールに逃げた。朝から、何でもいいからアルコール類を口にしないと手がふるえる、と言っていたことがあった。これぞ、kitchen drinkerか、と彼女の顔をまじまじと見たものだった。
溺れるとか、夢中になる、という経験があまりないわたしは、案外いったん溺れると後戻りができないほどの自分の性格を認識していて、避けてきたのではないか、とも思う。
社交の場では、豊富な知識が要求される。男性は、女性の話に相槌をうってくれるが、興味の対象がやはりやや違う場合が多いので、以前、海外では、食事が終わると、女性と男性が違うお部屋で話したりするが、それは現代では、formal な場が多いように思う。普通は、こちらの話にあわせてはくれるけれど、熱心な聞き手なのはそぶりだけ、と後で恥をかいたこともあった。美術や音楽や文学など文化的な知識をもっていないと場が持たないように思う。
テーブルには、情報をたくさん持っている人たちがいて、仲良くなった。これからが楽しみと思える。
やはり、人には会わなければいけない。いい人や愉快な人がいるし、また、あまり会いたくない人も必ずいるが、反面教師になるし。
12月はイベントが2,3 回ある。
東京郊外の散策や(懐石もある)と、若者達とのChristmas tea partyだったり、昨年と比較してのこの変わりよう。
元生徒が独唱するコンサートにもご招待が舞い込んだ。人に会うのが待ちどうしくなってきたわたしだ。
明日は、生徒とその奥様からのお招きで、これも嬉しいことだ。会話を楽しみたい。