今日は待ちに待った競馬観戦。


湘南横須賀ラインで新宿までのつもりが、なぜかその時間の電車が成田行きだったので品川で乗り換え、山手線で、新宿へ。そこで、京王線という初めての路線に乗った。

ノンビリ揺られていると、歴史を思わせる駅名-千歳烏山、つつじヶ丘、調布、聖蹟桜ヶ丘  etc.-と、電車から見える範囲の街の様子だけだが、緑もたっぷりあるし、垢抜けた明るい雰囲気にすっかりこの路線が気に入ったわたしだ。


11時過ぎに到着。

正門からダービールームに入ると、開会の挨拶があって、ticketの書き方や買い方を競馬場の方から説明を受けた。

ダービールームは8階にあって、借りきりで25人ほどの人数だった。

ガラス張りの部屋を出ると、専用の椅子があり、わたしは、和風好みの生徒から借りていった望遠鏡を取り出して、歌舞伎ならぬお馬を観戦だ。だが、大スクリーンがあって、レースの全体と部分を克明に知ることができる。


中に、競馬に詳しい一人のマダムがいた。イギリスのNewmarket, Epson, Ascotにまで出かけて、ベテランだ。

〔やっぱりパドックに行って、馬の体調とか体の艶とか見なくては〕と、もう一人の女性といっしょに、パドックに連れて行ってもらった。もうその頃には、パドックの横の

建物にはどの階もいっぱいの人だ。

反対側には、馬主の座る席があった。


パドックには、第4 Raceに出場する16頭の馬がぐるぐる回っている。これは、サラブレッド系2歳の新馬だとか。若いので、鼻が丸っこくて、身体も細い。自分たちを見る人間の多さとこれからのレースに興奮している馬もいて、ちょっといたいたしい。3周ほど回ると、今度は旗手を乗せて一巡した。

〔わたしは、馬だけではなく、馬の血筋、厩舎まで考えるの〕とベテランの女性。さすがである。

〔でも、いちばんその日の勘を信じたほうがいいわよ〕


天才騎手、武豊さまもいたが、今日は少し顔色がすぐれないようで、

〔お腹でもこわしたのかしら〕と言うと、二人の女性にふんと黙殺された。

〔あああ、福永祐一もいる~。ハンサム~〕というわたしの言葉にも、勝負師と化した

お二人は全く無視。

その後も

〔しっぽのアクセサリー可愛い~〕というわたしに、

〔あれは、この馬は蹴るから気をつけて、というしるし。近寄っちゃあだめよ〕と

もうこんな初心者ほうっとこう、と言わんばかりに、お二人ともせっせと馬のリストに赤丸や黒丸をつけてもう夢中だ。


そして、やはりこの熱意が結果に表れて、お二人は賭ける金額も大きいが、もうけもかなりのもので、もう万単位らしかった。


わたしは、3raceに賭けて、一度目は全滅。これは、単勝。

二度目と三度目は枠連で、少し勝った。


動物好きなわたしは馬は好きだが、表舞台でばんらいの拍手を浴びて人間の夢をかなえるために走る、そのためだけの動物を哀れに思う気持ちを抑えられない。

もちろん、馬自体も、人間のためでなく、自分が飛翔する、それを快感に思う馬もいるかもしれないけれど。


ギャンブルは、動物を使うものより、人間のテクニックや思い切りのよさで勝負する

カードなどのほうがずっと気持ちの負担は少ないように思える。


でも、こんなわたしでも乗馬を習おうとしたことがあった。パリに住んでいた頃、ロンシャンの競馬に触発されて、友人とブローニュの森を散歩-プロムナード-したい、と軽く考えて、乗馬用品の店で、ヘルメット、ハット、乗馬用ブーツ、鞭など一式をそろえたが、甘かった。プロムナードだけでも、そうとう練習を重ねなければならない。

それに、予告なしに、落ちてくる馬の、 caca と pipi・・・・・。

結局あきらめてしまったことがあった、そういえば。


今日の競馬場は、小さい子供連れの家族もいた。競馬博物館もあって、見学もできるそうで、初めての日本の競馬場のイメージは、けっこう明るいものだった。

日本も変わったのだろう。