うちの敷地を二分した一方の庭には、沢山の樹木があります。

家のシンボルとなる銀杏は、

大人が両手を広げても余るほどの太さがある大木銀杏ギンナン

毎年沢山の甘い実をつける、屋根を覆うような大きな柿の木と、

井戸端に地味に佇む、樽柿にすると美味しい渋柿の木柿

道路沿いの塀の側には、柚にシュロに姫榊、

敷地をぐるりと囲う満天星(どうだんつつじ)・・・などなど。

他にも、私が名前を知らない常緑樹も何種類か木


その庭に工事の手が入ることになり、長い間この土地で生きた木々は、全て取り除かれることになりました。

http://ameblo.jp/madame-otome/entry-12024033762.html



少し前に、銀杏の大木の上部を伐採することになったとき、

私は切られる木を哀れに思い、人間以外の意識と会話出来る人にお願いして、銀杏の気持ちや願いを聞いたことがあります。

そのときの話はこちら↓

http://ameblo.jp/madame-otome/entry-11823502414.html


いよいよ根元から抜き取られてしまう銀杏の木の気持ちと、最後に何かしてあげれられることはないか?と、聞きたいことがいろいろあって、

今回も友人の芳野木蓮 さんに、銀杏と会話していただきました。

ちなみに、芳野さんはアニマルコミュニケーターです。

動物との会話するのがお仕事で、樹木その他との会話は、私が無理にお願いしましたスミマセン


私と一緒に銀杏の木に向き合った芳野さんは、すぐに木とコンタクトを取り始めました。


芳野さん曰く、

先ず、この木には2つの意識があることがわかったそうです。

太い方の主となる幹と、二股に分かれたもう一方の幹とでは、それぞれ別の意識が宿っているそうですほう


私 : この土地にアパートを建てることになりました。

    そのために、ここを更地にしなくてはならなくなり、

     とても申し訳なく思います。

     最後に何か、私たちにして欲しいことはありますか?



銀杏(太い幹の方) : 人間ごときが余計な事を言うな!むかっ


私、銀杏に叱られましたあせる

間髪入れずに、芳野さんが銀杏に言い返しました。


芳野さん : ここの人たちが、 

        あなたのために心を尽くそうとしているのに、

        その言い方は無いと思う!むっ


ここからしばらく、銀杏と芳野さんとの真剣なやり取りが続き汗

私は呆然と立ち尽くしながらその展開を見守っていました(#´`#)


芳野さんの真摯な説得により、威厳と共に怒りの感情を表わしていた銀杏の口調が和らいで来ました。

銀杏(太い幹)には、もう私たち人間にして欲しいことは無いそうです。

彼は、既に自分がこの大地から切り離されることを受け入れて、上昇する準備をしているそうです。


芳野さん : 天に昇って、それからどうするのですか?


銀杏 : 力を蓄えて、また戻ってこようぞ・・・。



芳野さんが、「最後に、この人(私)に何かかける言葉はありますか?」と聞くと、

銀杏は「その優しい心を大切にしなさい。」という言葉を残し、その後は上昇の準備に入って沈黙しました。


そして、もう一方の幹との会話に移ります。


芳野さん : この家の人に何かして欲しいことはありますか?



銀杏 : 自分はまだこの土地に居たい。

      この地とこの家の人々と共に有りたい。

      自分の身体の中に、水晶を入れて欲しい。残された時間で、

      その水晶の中に自分という意識を移すから。


そう言うと、地面から3mくらいの高さにある虚(うろ)を指定して、水晶をその穴に入れるように言いました。


私が、どんな水晶?丸いの?尖ったの?色は?グレードは?・・・と困惑していると、普通のクリアなクリスタルのポイントで、他はあまり細かいことにこだわらなくて良いということでした。


私は「近日中に適当な大きさの水晶を探して来ますビックリマークと、銀杏の木と約束しました。


そして翌日、主人に穴の入口の大きさをおおよそ量ってもらい、その穴に嵌りそうな親指より少し大きなサイズの水晶を購入し、

梯子をかけて木自身が指定した虚に手が届くところまで登ってその水晶を入れました水晶


実際に虚に手を入れてみて初めてわかったことですが、

その穴は結構深く、一番奥は幹の中心に近いところまで続いているのではないか?と思えるほどでした。

人間の手が届く高さのところにも2~3箇所虚があったのに、何故こんな高さのところを指定してきたのかな?と思っていましたが、

なるほど、これだけ深く幹の奥に入れた水晶なら、木の意識が移るには良い条件なのかもしれませんひらめき電球


ところが・・・ですえっ


しばらく経って、再び芳野さんに来て頂き、「そろそろ水晶に移れましたか?」と銀杏の幹に聞いてもらいました。

すると、「周りに居る他の木の意識たちが集まってきてしまい、自分(銀杏の意識)が水晶に入りきれないあせると言うのです。

他の木々の意識たちが「まさか人間が、本当にそんな約束を守ってくれるなんて思わなかった!自分たちもその水晶に移りたい!」と、水晶に入り込んで来てしまうそうです。


銀杏 : 悪いがもう一つ、もっと大きな水晶を入れてくれないだろうか?

      今入っている水晶は、他の小さい木たちに譲って、

      自分は大きい水晶に移りたい。


私 : わかりました!すぐに新しい水晶を買ってきます。

    もう一つ水晶を差し込むとなると、

    もしかしたら水晶が穴からはみ出てしまうかもしれませんが、

    それでも大丈夫?


銀杏 : そんな細かいことは気にしなくてもいいよ。大丈夫。


私 : 今度こそ最適なサイズの水晶が、私に選べるだろうか?


銀杏 : 貴女にはわかるはずだ。

      すまないねえ。何度も手間をかけさせて。


再び銀杏との約束を果たすべく、私は翌日には水晶を選んで購入してきました。

先日入れた水晶を一度取り出してみると、目眩がするくらい大きなエネルギーが溢れていましたキラキラ

確かに、沢山の木の意識が入り込んでいるようです。

その水晶を改めて更に穴の奥に押し込み、次に、銀杏の意識が単体で移るための大きい水晶を差込みました。

後から入れた水晶が、少し穴からはみ出てしまったので、キラキラが好きなカラスに悪戯されないように、はみ出した部分を布で覆って隠しました。


やがてGWの頃になると、木々たちは若葉を茂らせました。

銀杏の幹からはみ出した水晶も、若葉に覆われ隠されて、静かにときを過ごしていました。



つづく