産後脳、という言葉を聞いたことがあります。
産後は、赤ん坊を守ることを第一優先するために、脳の動き方が変わる、というような話。
その産後脳を持って仕事復帰すると、脳みそが全然動かないことに愕然とするなど、よく聞く話です。
産後、というだけでは、私の脳はそこまで変わらなかったのですが、2人目生まれた後、はもうそれは全く違う脳になったかのようです。
産後脳は少なくとも1年程度で戻るというけれど、私は2人目が3歳になった今も、変わりません。
長女ハルが1歳半を過ぎた頃にお腹に次女が来て、1歳半のハルはとても育てやすい子だったから、「これの2倍ならなんとかなるな」とか思っていたのですが、それが大間違い。
まず、1歳半は本番前でした。
次に、次女は大変わんぱくなタイプでした。
そして何より、2歳差2人育児は2倍では効かない慌ただしさと立ち行かなさでした。
こうなってくると、何かの結論が導き出されるまで一つのテーマで思考を維持することはほぼ不可能。
感覚的には、脳を一つに取りまとめておくことすらもう不可能で、今の私は分散した脳を家のあちらこちらに浮遊させていて、長女からのタスク、次女からのタスク、自分のタスク、玄関からのタスク、、、次から次にやってくるタスクをキャッチするたびに手近に浮遊する脳の一部を手繰り寄せて処理し、処理が終わればその脳をパッと手放して再び浮遊させて歩を進め、すぐにやってくる次のタスクをキャッチ→手近の脳の一部を掴み取って処理、の繰り返し。
長女が5歳、次女が3歳になった今、儚い生命を守り抜くという緊迫感は若干緩みつつありますが、今度は10分に一度の理由なき姉妹喧嘩に翻弄され消耗する日々。
散り散りになった私の脳たちは、それぞれ必死に戦い、一日の終わりには疲れ果て、かつて一心同体だった仲間たちと身を寄せ合うこともなくまた翌日の戦いを迎える有様。
本体であるところの私も、夜には疲れ果てて、脳に集合をかける余裕もなく、21時就寝するか、あるいはただ口を開けて動画を見るしかできない体たらく。
こんな3年を過ごして、私は本当に大丈夫なのか。
これは本当に2人育児のせいなのか、単なる老化か、はたまた何かしらの病か、あるいはコロナ・・・?
それを突き詰めて考えることもできない私の脳は今もまだ、文章を書くことはできるのか・・・。
と、ちょっと怖くなったので、久しぶりに、ボロボロの脳をかき集めて書いてみた文章、どうですか。