ふはー。
2泊3日、あっという間に過ぎ去る週末を、熊本で過ごしました。
K氏の出身地であり、私の新しい本籍地である熊本で、
熊本城が見える会場を借りて、
両家親族の食事会。
兄弟と叔父叔母まで、の会で、総勢28名。
新郎兼幹事、新婦兼幹事補佐、と銘打って、
K氏が司会進行(乾杯の音頭も自分で)、
それぞれの半生と新生活に関する自作スライドを二人自らマイクを取ってプレゼン。
あっ
と言う間でした。本当に。
白無垢を着て、二人で写真を撮って、家族の集合写真を撮って、
色打掛を着て、二人で写真を撮って、一人で写真を撮って、全員集合写真を撮って、
鏡開きして乾杯して歓談して、
訪問着を着て、二人で写真を撮って、挨拶回りしてスライド読んで、締めの挨拶をして。
着物の重さと、やることに気を取られているうちに終わってしまって、
「あれ?終わりました?」
と言う感じだけれど、ずっと紋付袴で着替えもなく会場にいたK氏は、
「実にいい会だった。みんな楽しそうだった。」
とご満悦だったので、多分、無事に終わったのだと思います。
当初私は、訪問着一本で行きたかったのだけれど、
父の希望で白無垢を、母の希望で色打掛を、両親の希望及び実情から文金高島田を着用。
終わってみて、どの写真を見ても、明らかに訪問着が一番で(笑)
私本人としては、
「ほらね?36年も生きてると自分が自分を一番知ってるのよ!」
と声高らかに言いたいところですが、
写真の端っこに映り込む父の顔が泣きそうだったり、
母からくるメールが打掛姿を褒めていたりするので、
親孝行と言う観点から言えば、余り似合っていなかったあの二着も、良かったのかな
と思っています。
カメラマンなどは入れていなかったので、当日K氏の弟さんにいくらか写真を撮ってほしい
と頼んだところ、兄のために一生懸命に写真を撮って回ってくれ、
後日見てみると、私の実家の母が感動するほど、多くの人が良い表情をして写っていて、
きっと楽しんで頂けたのかな、と一安心しました。
K氏のご家族と言えば、支度室にK氏のおかあさんが来てくれて、
私の白無垢姿を見るなり涙を流して、白いハンカチで涙を拭きながら、
「よかったねぇ。良かったねぇ。」
と言ってくれ、なんと温かい家族とのご縁に恵まれたのだろうと、
我ながら感動してしまいました。
会の最後だけ、ご挨拶をK氏のおとうさんにお願いしていたのですが、
前々からおかあさんと二人で一生懸命考えてくださって、
実家の父が危うくホロリといきそうなほど、気持ちと愛情のこもったご挨拶でした。
ご縁あって、温かい家族の末席に加えて頂けた幸運に、何より感謝です。
終わってみて思うに、打掛姿って、本当に身動きが取れなくて、
着物の重みと暑さで泣きそうになったけど、
高砂にいる私たちを見る人々の顔は楽しそうで、
あぁ本当に、花嫁と言うのはただただ黙って見られるに徹するサダメなのだわ
と学びました。
着物は自然と姿勢が良くなり動作がゆっくりになるし、
文金高島田は自然にうつむき加減になる。
よくできたシステムです。
今まで私は多分、花嫁さんたちに理解を示せていなかったなぁと反省したし、
それでなくても、冠婚葬祭に対してもっともっと誠意と祝意を持つべきだったと過去を恥じ、
これら全てを学びとして、K氏のおとうさんおかあさんに教えて頂きながら、
今後の礼儀作法に活かして参りたいと思います。
実践で学びたいので、早く誰か結婚しないかな・・・
