「愛媛・高知ひとり旅」。
松山空港から松山空港まで、
ぐるりとレンタカーの旅です。
2日目
松山城へ行く為のロープウェイが
朝8時から動くと分かり、
6時30分に起床。
前日、大街道のパン屋さんで買ったパン1個と
コーヒーで軽い朝食。
外に出ると、
朝の陽射しと空気が気持ちいい
ロープウェイ乗場に行くと、
さすがにまだ人はまばら、
大半がお隣の国の人🇨🇳
松山城本丸は
標高132mの場所にあるので
ロープウェイかリフトを利用するのだけど、
もっとのんびりした旅だったら、
ゆっくりゆったり登っても良かったな。
せっかく人工股関節にしたのだし
ロープウェイを降りると、
この見晴らしの良さ!
ほっ

地元の方は
いつでもここでぼーっと出来るんだなぁ

羨ましい

この石の組み方、すごくないですか?
美しくないですか?
松山城について予習をしてこなかったことを
ここで後悔

この時の私にはそういう余裕が微塵もなく…
お城の周りをゆっくり廻って終わり

再びロープウェイ乗場へ。
並行しているリフトには空きなし。
さあ、いよいよ
松山城と景色の素晴らしさで誤魔化していた、
直面している問題と
向き合わなくてはならなくなりました。
直面する問題とは、
その日の高知への移動経路。
前日、松山自動車で
半分パニック状態になってしまった私は、
どの道を通って行くべきかが
大きな問題で

松山城へ行く時に、
ホテルのフロントの男性に相談したんです、
「松山自動車は怖くて通りたくない」
「国道を通る行き方を見つけたのだけど、
その道はどんな道か」と。
するとフロントマン、
「国道はオススメしません」
「言っても“山越え”ですから
狭くてカーブばかりの道です」。
前夜、地図を見ながらさんざん考えたルートを、
あっけなく“止めた方がいい”と言われ、
実は心折れての松山城でした~

でも!
たった一人の意見に左右されるのはどうなの?
と思って、今度は交番を訪問。
事情を話すと警察官3名の方が、
ご自分のスマホを取り出してルート検索。
優しい

警察官2人は、通常ルートの
松山自動車道を勧めてきた。
国道は山道だから危険、止めた方が良いと。
濃いブルーの経路が
松山自動車道を使うルート。
でも1人の若い警察官は、
同じ松山自動車道を使うにしても、
香川方面に向かうルートを提案。
でも、先輩警察官が
「こんなルートで行ったら
下手したら5時間は掛かるよ、ダメダメ」と。
私は
「対面通行が怖い」
「時間が掛かっても安心して行きたい」
と言ったのだから、
彼が勧めるルートの方が
嬉しかったな。
「とっても参考になりました!」
「ありがとうございました!」
と言って交番を出て、歩きながら
「彼はきっといい警察官&旦那さん、パパになる
」

と、若い警察官のことを想いました。
だって人の話をちゃんと聞いて
理解しているもの。
その後ホテルをチェックアウトして、
ホテル駐車場係員に教えてもらった
街中の駐車場に移動。
なんと「20分50円」

高知行きの経路は決まっていないものの、
万が一、恐怖の対面通行に
再挑戦することになった場合を考えて、
ここはひとつ、美味しいものを食べて
元気になって行こう!
と考えたのでした。
て、街中をぐるぐる。
こんな看板を見つけました!
現在地から店名を調べて電話すると、
ランチメニューはなし。
「夜のコース料理の中から
最低2品をアラカルトでオーダー頂くので、
割高になりますがよろしいでしょうか?」
とのこと。
でも食べログを見たら
「3.98/2023BRONZE/百名店」だった!ので、
勿論行きました。
もうね、このお店が
当たりすぎで

美味しい!
居心地いい!
楽しい!
親切!
食したのは…
「フランス産マッシュルームのサラダ仕立て」
カウンター席に座って
シェフ&マダムと話していたら、
なんと共通の知人がいると分かり、
さらには私が仕事をご一緒した東京のお店数軒に
最近行かれていることも分かり、
もう、グッと距離が縮まった。
ので、早速(?)高知への経路を相談

すると、国道で行く経路をイチオシ!
シェフ:「この道を通ってキジを獲りに行ってる」
マダム:「私もここは走る」
そして23歳の厨房スタッフさんから言われた
「山道と集落の繰り返しです」
の言葉に道のイメージが湧いて、
すごく安心

「国道33号で行ってきまーす
」


と、笑顔で店を出たのでした。
車載ナビだと
違うルートが出てきてしまうので、
この推しのルートを出してくれた
Googleのナビを採用して、いざ、高知へ!
うんうん、「高知」って書いてあるし、
「久万高原町」はシェフも何回か口にしてた。
あ~、良かった

と、ぐんぐん進んで行く中で
「もっと早い経路が見つかりました」
「○分短縮出来ます」
「早い経路に変更するにはタップして下さい」
をGoogleが繰り返すように。
無視をしていたら、
AIが勝手にどんどん経路を変えていく

例えばカーブ続きの山道を走行中に
勝手に変えられたルートに行ってみると、
そこは車1台がやっと通れる、
水路トンネルみたいな道だったり

そんな所に案内しておいて、
「5分短縮出来ました
」と

誇らしげに言うGoogle。
以降、
「松山」と「砥部町」の字が見えるエリアを
ぐるぐる、ぐるぐる走り回され、
※Googleマップはグルグルマップ
とは良く言ったものだ
挙げ句の果てには
「○○分短縮出来ます」と、
あの、
対面通行の松山自動車道へ私を誘導した

意味なーし!
今までの時間と距離とガソリンと体力を
返してっ

結局致し方なく松山自動車道に乗ると、
前日よりも恐怖度が増していて、
めまいや呼吸の乱れだけではなく、
手足が震え出してしまって

これはもう
松山自動車道の対面通行のせいだけではなく、
何かのトラウマがこうさせている
病だと思う。
で、とてもじゃないけど
チェックイン予定時刻には着かないので、
宿に電話。
すると…
衝撃の事実が発覚!
私は宿を間違えていた

命懸けで向かっている宿は
次の日に予約を入れている宿だった


