先月中頃からの、沼にはまったような忙しさと疲労。
そこからちょこっと…片足分くらい?やっと抜け出せました。
今日は、犬の「角膜上皮びらん」と「コンタクトレンズ」について、愛犬の眼の症状で悩んでいる飼い主さんのお役に立てたら、という気持ちで、長くなると思いますが書きたいと思います。
先月中頃から、愛犬(ボストンテリア8才♀️)の眼の調子が悪く、いよいよ充血が引かなくなり、目を開けているのが辛そうなので、8年間お世話になっているいつもの獣医さんを受診しました。フローレス試験を行い、
「傷がついてますね」
「目が大きくて出ているから、どうしても傷が付きやすい」
「ヒアルロン酸を1時間毎に点眼して様子をみましょう」
と、いつもと同じ診断を受けました。
そうなんです、いつもと同じなんです。
昨年辺りから急に同様の症状になることが増えて、その度に同じことを言われ、言われた通りにして治っていました。但し今回は
「何でこんな所に傷がついたんだろう?」
「こんな下の方に傷がつくなんて不思議」
と言われたのですが。
※フローレス試験…角膜や結膜の傷の有無を調べる検査
その日から、1時間毎の点眼生活がスタート。買い物に行って帰って来るだけでも1時間オーバーです。仕事もなるべく在宅にして、でもそれでも仕事に集中していると点眼時間を忘れてしまうことも。常に追われている感じでした。にも関わらず、愛犬の眼は一向に良くならず、3日に1度の再診では、
「まだ傷が消えていない」
「今回は何でこんなに治りが遅いんだろう」
「それにしても本当にこんな場所に傷が付くのが不思議」
「点眼を頑張って下さい」
しか言われない。
1度だけ「眼科に行かなくて大丈夫ですか?」と聞いたら、その必要はない、とのこと。昨年夏に眼の疾患で受診した時は、「これは眼科に行った方がいい」と言ってくれた先生なので、まあ信じるしかないか、と、その後もずっと「可能な限りの1時間毎の点眼」と「3日に1度の受診」を続けました。
それでも全く快方に向かわないので、思い切って眼科専門クリニックを受診。いつもの獣医さんの予約日の前々日のことです。
結果。
専門医に行って本当に良かった。病名が付かず、ただ傷が付いていると言われていた愛犬の眼には、「角膜上皮びらん」という病名が付きました。
愛犬の角膜は、めくれたりはがれたりしてごわごわに固くなっていて、だから充血して目を開け難くなっていたようで、そのごわごわ部分が傷に見えていたのだろうとのこと。
「もっと早く来れば良かったのに」
「時間を掛けてこうなってしまったので、治療にはかなり時間が掛かると思って下さい」
と言われました。
ちゃんと病名がつく症状だったんですね
傷が付いている、と診断した獣医さんと、病名を付けた眼科専門医。なのですが、一つだけ同じことを言っています。それは…
「かなり痛いと思うんだけど、ちゃんは痛そうにしていない」
但しこれについて眼科専門医は、「もう痛みを感じないレベルまで行ってしまったのかも」とも言っていましたが
これは眼科専門クリニックの初診の時の写真。昨年夏に通った専門クリニックは遠いので、近くで探して訪れました。愛犬、多分カフェかリゾートホテルに来たと勘違いしてる それ位リラックスしてました。
飼い主とペットに、冷たいペットボトルの嬉しいサービスもあります。こちらの眼科専門クリニックは、普通にネット検索で見つけたのですが、決め手は“口コミ”でした。Googleの口コミを読んでいたら、何と!知人の口コミを発見!べた褒めの口コミを投稿していたんですが、その知人、常に否定から入る人で、滅多に他者を誉めない そんな人が誉めているのだから、間違いなく良いはずと思ったわけです 私も知人同様、納得&満足のクリニックです。
診療としては、まず初診の際にコンタクトレンズを装着することになりました。犬種によっては人間のコンタクトレンズでも大丈夫なようですが、ボストンテリアは眼がとにかく大きいので、犬用の、その中でも一番大きい物を使うことになりました。
直径1センチ位で、ブルーの点が4つ付いています。この点があることで、外れてしまったことが一目で分かるというもので、犬用、特許商品(「メニわん」)だそうです。
着けるとこんな感じです。1枚8000円、装着料が1200円ですが痛みをかなり軽減出来るそうなのでお願いしました。
そして初診の日は、目薬が4種渡され、内一つは「幹細胞培養上清液」というスペシャルケアでmustではありません。でも、かなり治りが早くなるとのことでお願いしました。
これが普通の目薬サイズ(画像中央の容器)、小さい容器に入って、1本20000円也 びっくりする価格ですが、再生医療でもよく聞くものなので購入しました。今まで点眼していたヒアルロン酸(画像左)は止めて、ほぼ1回で使い切りの「ヒアレインミニ」(画像右)に変更。
そんなこんなで初診の日のお支払いは、54340円でした。
沢山の検査も受けたし、幹細胞も購入したのでこの金額です。ちなみにうちはペット保険に加入していますが、「眼の疾患」は適応されない条件での加入なので、全額自己負担です
そして事件は起きました。
コンタクトレンズを装着した翌日の夜、愛犬の眼を見ると、あら?青くない カーペットの上に落ちていました
(ブルーの点は探す時にも役立ちます笑)
「どうしよう…」
と慌てた時、「ご相談はLINEでも受け付けます」と受付の方が仰っていたのを思い出し、ダメ元でLINEメッセージを送りました。何故にダメ元かって、それはもう21時を過ぎていたからです。しかも翌日は休診日。眼をこすらないように、ドッグスクールでカラーを借りてこようかしら?なんて思っていたら、23時過ぎにまさかの獣医さんからの返信が!しかも翌日、休診日にも関わらず、コンタクトレンズを装着して下さるとのこと
足を向けて寝られない、とはこのこと。と思う位、感謝しました。
そして翌日。一度落としたコンタクトレンズは使用出来ないので、新しいものを装着。8000円の命は短かった…
そしていざという時の為にカラーも購入。
怒ってますね。でも可愛い
で、この日のお会計は31570円。
掛かりますなぁ…
ちなみにコンタクトレンズが外れたのは、眼が乾いてしまったからのよう。仕事で7時間位留守番をさせてしまい、その間は保湿の為の点眼も出来なかったので、それが原因のようです。実際2枚目のコンタクトレンズは、今日で11日もってます。
これは3回目の受診の時。本当にくつろいでいる愛犬。
相変わらず点眼は大変です。4種の目薬は、1日の点眼回数がそれぞれ違うし、全て要冷蔵だし。でも、点眼をきちんとやることしか今は出来ることがないので、頑張ってます。
病名もなく、ただ1時間毎に点眼をしなければならなかったあの辛さ それに比べたらどれだけ楽か。
仕事に出て点眼をきちんと行えない日は、8年お世話になっているドッグスクールに預けて、スタッフの皆さんに点眼して頂いています。こんなものを作ってお渡しして。
ちなみにこの病気は、角膜を手術する方法も勿論あるのですが、主治医が「手術はせず、眼の状態を良いものにもっていき、それを維持する」という方針で、私もそれを希望するので手術は受けません。
で、今回思ったこと。
「専門医に診てもらうことは重要」。
いつもの獣医さんがの誤診とは思っていません。持っている医療機器が違いますから。まあ、眼科に行く必要はない、と言い切ったことはダメですけど。
眼の調子が悪いのが続いている犬の飼い主の皆様。やはり専門医にかかることは大切です。安心の為にも。
うちの愛犬は今年初めから、とにかく痒みが酷くて年中身体を掻いていて、今は薬を服用しています。それも、眼が落ち着いたら、皮膚科に診て頂くと決めました。
そして又、今回の眼科専門医の治療で、もしかしたら歯・歯茎に疾患があるかも知れない、とも言われました。眼の真下にある歯。眼の治療をする際に、特定部位に触れると嫌がるそうで、それは歯に疾患があるからではないか、との見立てです。だから眼の治療が落ち着いたら、歯科にも行きます。
犬の8才は人間の48才。
一度徹底的に診てもらって、共に老後を迎えたいですから。