タイトルの通り、デランジェのラストツアーから1990年10月27,28日の日比谷公会堂公演を収録したライヴアルバムです。

 

1988年にヴォーカルのkyoが加入してから足掛け3年で解散したことで伝説となった感もあります。

しかし、kyoの荒っぽいヴォーカルのみならずCIPHER、SEELA、TETSUの楽器隊の生み出す演奏の勢いこそがデランジェの真骨頂であることを本作は物語っています。

 

僕がライヴアルバムを好きな理由に、スタジオ版にはない勢いがライヴで加わることがあるからで、

それがライヴがいいバンドの条件とも考えています。

当時のデランジェがライヴで放つ持ち味が込められているのです。

 

デランジェが2007年に再結成するまで、なんだかんだで瀧川一郎(CIPHER)と菊池哲(TETSU)はずっと一緒にバンドをやっていたという印象があります。(一番長いのはCRAZEです)

横須賀サーベルタイガーつながりもあり、kyoとTETSUがhideのトリビュートアルバムに一緒に参加したのも、長い目で見るとデランジェ再結成への布石になっていたのかもしれません。