6月1日放送のラジオ風生放送「オールナイト幕府」の中で

イントロに関する音楽的な解説がありました。

 

結論から言えば、HR/HMで不要と思っている人はまずいないだろうと思っていますが

それも楽器の演奏に重きを置く音楽性であるから、当然それを聴きたくて聴いている人が集まってくるから当然でしょう。

 

※以下チラシの裏が続きます

 

 

 

 

 

 

では世の中一般的に本当にイントロが不要と思われているのか。

世の中には「歌」だけを聴いているそうというのが一定数いるのか、

あるいはSNSで受けるためには最初の数秒が勝負ということで、イントロを省略しているだけなのか、SNS関係は語れるほどの知識はないので割愛しますが今の日本でイントロが不要と思われているなら各曲しっかりとイントロがある、それも主人公がヴォーカルではない(主人公が歌わないわけではないどころか、作中では一番歌っているまである)『ぼっち・ざ・ろっく!』がヒットしたのはなんだったのかという事になります。

 

 

イントロで楽器隊の存在感を出しつつ聴衆の心をわしづかみにするしかないのですが、

それにはどのような手法が用いられるのか。

先の「オールナイト幕府」でも例として挙げられていたのはGLAYの『誘惑』です。

変拍子を使ったリフの変拍子部分をハーモニクスを鳴らすという、インパクトの強い奏法をしていることがわかります。(HISASHIはメインテーマでもピッキングハーモニクスを鳴らしています)

そのリフが入ってくる前には、ドラムのスネア連打から始まるわけですが・・・・

 

 

ハーモニクスを駆使したトリッキーなリフといえば、個人的にはLOUDNESSの"BUG KILLER"が一番です。ベースがユニゾンするのも含めて、非常にインパクトがあります。

 

現在の方向性とは逆に、1分を超えるイントロの曲というのもありますが

B'zの"LOVE PHANTOM"は歌が入ってくるまでに1分20秒ほどかかります。

その10秒ほど前からギターが鳴り出すという仕掛けで、それまではストリングスのメロディやシーケンス的なフレーズで構成されているのも印象的です。

 

 

日本のバンドでさらに長く、それどころかイントロ部分だけを切り取ってオープニングSE的なインスト曲としてリリースされたことがあるのが人間椅子の『鉄格子黙示録』です。

曲の大部分がインスト・パートで締められており、歌は非常に短いです。

それでいて歌詞の世界観を余すことなく表現してくれています。

 

 

何が言いたいのかというと、演奏のカッコよさをもっと認めて欲しいという事です。

第一印象を決めるイントロは、まさに楽曲の顔として存在していることが重要だと思っています。