アーケードゲームであった初代の稼働開始が1987年というレトロゲームの範疇に入る
魂斗羅シリーズの最新作は、初代のリメイクというよりはリブートという色合いの強い作品でした。
何にしても、本作の前に出たローグコープスは体験版をプレイしてもぐっとくるものがなかったので購入には至りませんでしたが、初代のテイストを感じる作風と、
制作会社が名作の誉れ高い(プレイしたことがある)DS版の開発にも携わったWayForwardということでかなり期待値が高く、体験版の印象もおおむね「俺たちのやりたかった魂斗羅」と感じられるものでした。
『ローグコープス』がそうでしたが、シリーズの中には3D画面でプレイするものが近年では見られますが、本作はクラシックな横スクロールです。
過去作には疑似3D面やトップビュー面が存在することもありますが、本作ではそれに代わるものとしてステージ2、5にバイク面が登場します。
初代のリメイクということもあり、シリーズの顔と呼べるビル・ライザー(上記画像の右から2人目)とランス・ビーン(左から2人目)のコンビが復活し、
完全な新キャラであるガルガ諸島に住む部族の戦士アリアナ(左)と
これまでのシリーズにも同名の登場人物が登場する海兵隊副司令官のルシア(右)という2名の女性キャラがメインビジュアルに登場します。
ただし、これまでに登場したルシアはアンドロイドとして設定されていたのに対して、
本作のルシアはX(旧Twitter)にこのようなイラストを投稿(下記ポスト参照)するなど
生身の人間として設定されているとしか思えません。
(開発者インタビューでも同一人物とは明言されていません)
Let's digest aggressively! Happy Thanksgiving from your friends at @Konami, @WayForward, and the entire #ContraOG team! pic.twitter.com/u4HRiIJUXw
— Contra Official(魂斗羅公式) (@ContraSoldier) November 23, 2023
ビルが子供扱い(音声も“Kid”と発言しています)することと、
その際養子の話も出ることから10代ではないかと思われます。
魂斗羅の支援を行う軍用アンドロイドのプロボテクター(欧州ではかつて人間が人間と戦うゲームは不可だったことがあり、メカ同士の戦闘という体で魂斗羅シリーズを発売していた経緯があります。そのタイトルとプレイヤーキャラクターがプロボテクターです)が登場します。
ストーリー冒頭で魂斗羅がガルガ諸島に向かう際搭乗しているヘリを操縦しているのも、恐らくプロボテクターでしょう。
その他の登場人物では、海兵隊司令官のドイル(外見が酷似している『魂斗羅 ザ・ハードコア』のドイル班長と同一人物と思われる)やドレイク博士(同じく『ハードコア』のマンドレイク博士と同一人物?)、
ヘンリクセン社(兵器メーカーか?)のヘンリクセンといった後方スタッフが登場します。
司令官という立場だけに、サングラスはしていませんがどう見ても同一人物です
科学者らしいいでたちのドレイク博士
新キャラながらインパクトのあるヘンリクセン
初代『魂斗羅』をベースにしながら、アリアナが住んでいた村や彼女の一族が守ってきた神殿などの新たな設定を追加してリブートしています。
当然、リメイクではないので初代『魂斗羅』で覚えたパターンは通用しません。
せいぜい「要塞ゲートはコアを破壊すればいいんだな」「ビッグファズの攻撃パターンはこんなのかな(新しいのが増えているかも)」程度のものです。
要はこれまでのシリーズの要素や新たな要素を取り入れつつ、
初代『魂斗羅』を現代向けにアップデートしたと考えればよいかと。
(続く)