元ガーゴイルのギタリストで、アニメタルの初代ギタリストとしても知られる屍忌蛇による

メタルカヴァーアルバムです。(1998年発売)

 

本作は彼が10代の頃に影響を受けたであろう欧米のメタルの代表曲をかき集めたような選曲、

アンセムの歴代メンバーを中心とする豪華なメンバーです。

 

主にロニー・ジェイムズ・ディオのごとく、たまにブルース・ディッキンソンやオジー・オズボーン、ロブ・ハルフォードやフィル・モグのように歌う坂本英三

「沼津のグラハム・ボネット」と呼ばれた本領を発揮するかのような森川之雄

この2人で全体の半分を歌っている(インスト2曲を除けば率はもっと高くなりますし、英三がメドレーを歌っているのでかなりの曲数になります)わけですから、アンセム率の高さは歴然としています。他にもNOV、小野正利、二井原実、HIYORIが参加しています。

ギターは全て屍忌蛇が一人で弾いていますが、ベースは柴田直人にTOSHI、AKIRA、MASAKIと彼のバンド歴が色濃く反映されたメンバーです。

ドラムは大内貴雅、本間大嗣、KATSUJIの3名で、やはりアンセム率が高い(HIROのアンセム参加は2001年の再結成以降ですが)

キーボードは三柴理、厚見玲衣、高浜祐輔の3人。やはりメタリックな面々です。

 

特にアンセム率が高いというレベルを超えて、ギターが屍忌蛇のアンセムなラインナップなのが

"ASSAULT ATTACK"(森川・柴田・大内・高浜)、"EMPTY ROOMS"(森川・柴田・大内・三柴)、"THIS IS WAR"(坂本・柴田・本間)です。

 

本作ではイングヴェイのように弾いてみせたり、ゲイリーのように情念たっぷりの哀愁のギターを鳴らしたり、アイアン・メイデンのツインギターによるリフも再現しています。

 

このシリーズは柴田直人やsyu、小野正利などのミュージシャンによってリリースされていくわけですが、その第一弾である本作が方向性を決定づけたと言えるでしょう。

(特に第二弾の↓は、かなり参加メンバーに重複がみられます)