5月下旬、ブックオフの雑誌コーナーを見ていたら珍しくロッキンfがありました。

背表紙を見ると時期は1992年、背表紙には「ラウドネス」の5文字が見えました。

「これは買わなければ!」と思いつつ棚から出して表紙を確認すると、思った通りラウドネスが表紙でした。

 

 

状態は背表紙が割れてはいるものの良好。

僕の知っている’90年代後半以降のロッキンfとは紙面の構成が異なるほか、

30年近く前のシーンの状況が記録された史料とも言える代物です。

 

ラウドネスの特集を見ているとクリミナル2号機はこの時点で完成していたり、

ライヴアルバム"ONCE AND FOR ALL"は当時のクラブサーキットで演奏された曲を全曲収録していたことがわかりました。

正直何曲かは削られて収録されていると思っていたのでこれは意外でした。

 

タッカンの機材を見ると当時はロックトンのプリアンプを使っていましたが、

現在も使用し続けているロジャーメイヤーのパワーアンプの姿もこの時点で確認できます。

一方、タッカンのシステムとしてとっくの昔に定着しているマーシャルのプリアンプJMP-1は

広告などでこの頃発売されたことが確認でき、実際にタッカンが使い始めるのはもう少し後という事になります。

 

また、キラーやピーヴィの広告で沢田泰司の姿が大きく掲載されているなど、

当時の泰司の人気の一端をうかがい知ることができるます。

 

ラウドネス以外ではデビューしたばかりのルナシーも印象的ですが、

P167に掲載された注目アーティストの中で知っているのがウルフルズだけというのも意外でした。

 

載っている顔ぶれを見るとやはり後のヴィジュアル系に繋がるようなバンドが多く、

通算300号のコメントでタッカンが同誌について「ニューハーフのカタログ」という印象を語ったのもやむなしといった感があります。