ファーストアルバムと同時に完全限定版として発売された
7曲入りアコースティック・ミニアルバム。

全て泰司の作曲(Empty Roomのみ竹内との共作)で、
D.T.Rのアコースティックな面を泰司が担っていた事を示しています。

若干アレンジされ、ハンドクラップ(黒田朋幸も参加)が追加された
"Circle Of Nations"の次は"Empty Room"の日本語バージョン。
日本人には日本語の方が歌詞がストレートに頭に入って来るのでかなり印象が変わります。

一人きりで明けることのない夜明けを待った後は
明るい気持ちで荒野を旅する"Running With The Wind"。
短いながらも心温まる"First Small Song"、
一転して暗い雰囲気の"Towards Red Earth"とバラエティ豊かな楽曲が続きます。

6曲目はX時代の"Voiceless Screaming"をリメイクした"Voiceless"。
この曲に関してはもはや何も言うことはありません。
ただ、さんざん主張していますが沢田泰司を送る鎮魂歌として
最愛の人を亡くした者の気持ちを歌ったこの曲以上に
ふさわしい曲はないでしょう。

何もない荒野を風が吹くごとく、"Remind"が静かに終わりを告げて終了。

アコースティックが沢田泰司の本質のひとつである事は間違いありません。
ただし、音風以外でそこに大きく割り込んだのは本作だけです。
入手は難しいでしょうができればこのアルバムを手に入れ、
泰司の心の傷を感じ取って欲しいものです。

DIRTY TRASHROAD~Acoustic/DIRTY TRASHROAD

¥1,631
Amazon.co.jp