グラハム・ボネットを迎えた編成でのライヴを行ったことで清水昭男を始め、
多くの人々がアンセムの再結成を望んでいる事実を知った柴田直人アンセムを再結成させる。
※前提条件として、この時点ですでに第四期ラウドネスの活動が終了していることも大きな要因であったと考えられます

メンバーはリーダーの柴田と言いだしっぺである清水は確定として、ヴォーカルとドラムをどうするかが問題となった。

ヴォーカルは森川之雄選手はパワーヌード中心の活動を行っていることから、アニメタルなどの活動でメタルを歌い続けてきた宇宙人・坂本英三が選ばれる。

ドラムはオリジナルメンバーのMADが元イエローモンキーのHESSEYとバンドを組もうとしていたので
再結成の構想からは外れ、柴田同様ラウドネスを脱退していた本間大嗣が選ばれた。

再結成にともない、柴田選曲のネクサスレーベル時代のベスト"ANTHEM WAYS"が発売される。
ミックスをフレドリック・ノードスに依頼し、初期の曲のヴォーカルをリテイク、"Shadow Walk"のソロを中間信者としても知られるアンセムマニア・島紀史で差し替え、
"Do you understand"のギターとベースのバトルを清水と録り直している。

ニュー・アルバムのレコーディングはアメリカ・サンブランシスコで行われた。
滞在時にバンドが住んでいた場所からとってタイトルは"SEVEN HILLS"となった。
柴田によると、タイトルには「過去に残した7枚の先にあるものを作る」という決意表明の意味も含まれているという。

このアルバムには、柴田がネットで書かれた誹謗中傷に関して歌った"XTC"という曲がある。
匿名である事を良い事に言いたい放題でいいのか、いくら自分が某サイト時代から同じ名前を使っていても、正体を隠している事には変わりがない。気をつけなければいけない。

アルバムからは、初期と比べてはるかに逞しくなってアンセムに帰って来た英三の魂のシャウトと、
メンバー(特に清水)の「またアンセムでプレイできる」というテンションの高さから来る勢いが伝わってくる。

再結成後、清水によるインスト曲が一曲入るのが恒例になっている。
余談だが、グラハムの時と本作はレギュラーチューニングでレコーディングされている。
かつてのアンセムはA=430Hzの、1/4音下げチューニングで、"OVERLOAD"以降は半音下げが基本で、時にドロップD(実音はC♯)チューニングを用いている。



セヴン・ヒルズ/ANTHEM

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