先日、500kmライドにチャレンジしてきました。
忘れた頃のブログ(笑)
結論から言ってしまえば失敗しました。
今回は余裕もなく写真も殆ど撮れなかったし、かなり時間も経ってしまったのでブログも書かないつもりだったけど、失敗なりに色々気付きや反省点、問題も見えたので、今更感もあるのだけど次回の為にも忘れないうちに記録として残しておこうと思い書きました。あったこと思ったことをつらつら連ねた備忘録的超詳細日記です。
特に面白い事も書いてないので、さらっと読み流してください。かなり長いけど(汗)
--- まえがき ---
3年前24時間400kmライドを完走した時にまだまだ行ける感覚があったので、次は24時間で何キロ走れるか、あるいは時間はさておき距離を伸ばしてみるか考えていた。
前回400kmの時に付けていたクランクは165mmと短い、おそらく残念な脚長の自分には最適と思われるサイズだったのだけど、もうずっと165mmか167.5mmどちらを使うべきかで悩んでいる。
ざっくり言うと、短いクランク(165mm)は回しやすいけどトルクをかけにくい。脚への負担は少なく長時間一定のパワーを出し続けられる。踏めずに回すので回転数が上がる為、心肺機能への負担が大きい。風圧に負けるしトップスピードも伸びにくい。
逆に長いクランク(170mm)は回しにくいけどトルクをかけやすい。パワーは出るけど脚への負担が大きく疲れやすいから、長時間には不向き。トップスピードが伸びる。
間の167.5mmは特性も中間。回しやすさは165mmには負けるけど回せる範囲内。170mmよりは全然回せる。170mmよりはややトルクはかからないけど、165mmよりは全然かかる。
実際に使って、そんなイメージを持っている。
その人のタイプ(踏むタイプか回すタイプか)によっても、ペダリングスキルによっても違うと思うから一概にどれが最適とは言えない。
ただ色々試した中で上記のような感覚を得ているから、今回のように200kmを超える超ロングライドでは165mm、それ未満のライドや150km程度までのやや高強度ならば167.5mm、2~3km程度の超短距離タイムトライアルなどは170mmと使い分けるのが最良なのかなー?とは思っているんだけど、もういちいち交換するのも面倒だから、それほど差がなくこなせるなら、どんな場面でも167.5mmでいきたい。という気持ちもある。
「扱える範囲で」なるべく長いクランクが速いと感じていて、ここ数年はやっぱり167.5mmが良いかと使い続けているので、今回このクランクで超ロング、出来れば前回越え、最低でも前回と同じ400km走り切れれば今後は場面を選ばず167.5mm一本で行こうと思い、それを確認するためにもこの設定にした。
という事で、あわよくば24時間と思ったけど無謀なので、一応目標は30時間。ブルベの制限時間を参考に33時間以内にはゴールしたい。
前回は24時間の長時間夜通しライドにもかかわらず新潟住まいの友人里香さんがサポートをしてくれ非常に助かったのだけど、今回はそれを超える長時間なので申し訳ないから単独でやるつもりだった。
でも以前里香さんに「今度また何かチャレンジする時には是非教えてください。」と言われていたので一応話すと、なんと今回もサポートしてくれると言う。
悪いと思ったのだけど、サポートがいてくれると非常に心強いのでまたお願いしてしまった。
--- 準備 ---
事前準備は完璧?。
ルート、自転車、荷物・・・
だけど身体の準備が出来ていない・・・
普段なんだかんだ片道15km程度の通勤しか乗れていなく、ロングと言えばひと月以上前に仲間と100km程度の富士山一周サイクリングをしただけ。
短距離と長距離では多少ポジションも変わってくるし、前回からペダルもシマノからルックに変わっている。
シューズも通勤用とサイクリング用で分けているから、サイクリング用のシューズを使うのも久しぶり。
普段履き慣れたシューズにすべきなんだけど、通勤用はすぐにボロボロになるしなんでもいいや。と使っているから、分ける事になってしまっている。
しかも分けているくせに先日の仲間とのサイクリングは通勤用で行ってるし・・・
そんなわけでいまだにシマノのクリートが付きっぱなしのサイクリング用シューズにここへきて初めてルックのクリートを付ける。
河川敷などを走ったり通勤で履いたりして一応クリートの位置は決まった。
それだけで超ロングはやや不安が残るけど、結局ロングをやる時間も取れずそのまま行く事になった。
荷物は前回の反省から防寒を充実させた。
昼と夜の寒暖差が激しいので、いろいろ調整できるようにした。
バッグも最低限以外は車に積んでもらえるから里香さんと合流するまでなんだけど、背負うのは軽くても腰に負担がかかるから、今回の為に大型サドルバッグを購入した。
オルトリーブの4.1リットルタイプ。
大きすぎるのも嫌だし、このくらいで入るだろうと。
だけど帰りは電車なので輪行バッグなどもあり、入りきらず少しはみ出してしまった。
もう少し簡素化するか、時期によっても違うけど6リットルくらいはあったほうが良かったかもしれない。
ルートは基本前回と近く、長岡ゴールだったのを延長して新潟ゴールに。
前回は江戸川から利根川はサイクリングロードで、高崎からは国道18号をひたすら。上越からは日本海沿いを走った。
やはり国道はちょっと嫌いなので、今回は高崎までは一緒で、高崎市街を抜けた後は、碓氷川→九十九川→碓氷峠から軽井沢を抜けるのは国道→上田あたりから千曲川→信濃川→新潟と、基本川沿いを走るルートを設定した。
高崎市街も交通量が多いから、Googleマップの航空写真やストリートビューを駆使して、なるべく交通量の少なそうな道を選んで決めた。
高崎から先の川沿いの道は走った事がなく、サイクリングロードになっているところ、なっていなくても川沿いの車道が走り安そうな道や、サイクリングロードにはなっていないかもしれないけど舗装されていて走れそうな道などを繋いだ。
40~45km約2時間に1回を目安に休憩ポイントであるコンビニなどを設定したが、国道であれば定期的に存在するけど、川沿いにはないので、設定に苦労した。
ナビにはGarminの「Edge530」と、スマホのアプリ「Osmand」の併用。
「Osmand」はなかなか優れたアプリで、7か9か?くらいの県しか必要なければ無料で使え、電波がなくても使えるオフラインマップ。
素晴らしいアプリなので、必要かは微妙だけど、応援の意味も込めて私は有料版を購入した。
何が素晴らしいって、自分で引いたルートを音声案内してくれる。それ以外にも素晴らしいところがたくさん。
GarminもOsmandも一長一短あり、どちらかひとつだとやや使いにくい面がある。
中でもOsmandの最大の短所は、アプリが悪いわけではないんだけど、スマホであるが故バッテリー消費が激しい。
特に画面をつけっぱなしだとみるみる減っていき、ほんの数時間でバッテリー切れということになる。
なのでスマホは特に必要な時以外は画面を消灯して音声案内をしてもらい、Garminの画面をつけっぱなしという運用にしてみた。
先日のサイクリングで試しに併用してみたらなかなか良かったので、今回も導入。
事前に地図をダウンロードしておけばオフラインで使用出来るので、以前使っていたお古のSIM無しスマホをナビ専用として使っている。Osmandはオンラインでも使える。
でもあまりに長丁場なので、どちらも途中で充電もしくは充電しながらということにはなってしまう。
--- 本番 ---
そして当日。
前日の仕事が夜遅くまでだったので、長丁場だから睡眠もちゃんと取っておきたいのもあり、前回と同じ10:00スタート、ゴールは目標16:00だった。
しかしこういうイベントの前にはいつも上手に眠れず早く起きてしまう。
目覚ましは8時なのに6時に起きてしまった。
そしてよりによって台風1号が来ている。
天気予報を見ると、当日は大丈夫そうけど、日付が変わる頃から雨が降る予報。
東京は完全にダメだけど、北に行けば行くほど小雨で済むかもしれない。
大雨は嫌だけど、小雨で済めば走り切れるかな?
ということでなるべく早く北へ行きたかったのもあり、起きているのに10:00までだらだらしていても仕方ないので2時間前倒して8:00にスタート。
距離が距離だけにどうしても股が擦れて痛くなるので、今回は前回と違うスタンダードなシャモアクリームを導入。
適当にぬりぬり。
途中でも追加しなくてはならなそうだから、小さい容器に入れて持って行く。
こんな感じでスタート。荷物がはみ出てる。
一週間仕事の為寝不足続きで昨夜もやや不足。でも調子は悪くない。
走り慣れた江戸川サイクリングロードを走り、あっという間に休憩ポイント。約43km。
休憩時間は多めに見ていて、1回目の休憩ポイントでは25分休憩の予定が、あまりのなんともなさに10分程度で出発してしまった。
まだ序盤なのに途中からなんだか疲れてきた。
お約束の江戸川サイクリングロード終点付近の関宿城。
途中工事で迂回もありつつ、2回目の休憩ポイント「道の駅はにゅう」にに到着。約87km。
早くもかなり疲れてしまった。
初回真夏にチャレンジ300kmをゴールした時くらい疲れた。
準備不足、ペース配分、年齢、原因はいろいろ考えられるけど、それにしても早すぎる。
ここで里香さんと合流する事になっている。前回もここで合流した。
里香さんの車を探しながら、とりあえず前回休憩をした駐車場の奥、ベンチがある方へ向かう。
すると正面から里香さんの車が来た!
私を見つけてこちらへ来てくれたのかと思ったら、丁度今来たところだと言う。なんともジャストタイミング。
長めの休憩と補給をした。
今回も里香さんがいろいろ沢山作ってきてくれた。すごくうれしい。
ごはんは5号炊いたそう。おにぎりとちらし寿司、大きいパンのサンドイッチが8個におかずもたくさん。
里香さんのおにぎりはなぜかだいたいこの形。なんかかわいらしい(笑)
わかりにくいけど、パンです。
少し食べちゃったけどちらし寿司。
おかずもたくさん!
おなかいっぱい。十分に休んでスタート。
かなり回復して淡々と走る。
しかし利根川は工事が多い!
前回も多かったけど、わかっているところはあらかじめ迂回ルートを引いてきた。
しかしさらに広がって迂回だらけ。
いきなり通行止めになっていて、迂回路の曲がり角ごとに丁寧に看板を立ててくれているところはまだいいが、ただ「通行止め」だけでなにもないところの方が多く、地図を見て迂回ルートを探しながら走る事が多かった。
看板を見落としただけの可能性もあるが。
場所によってはかなり遠回りしなくてはならない時もあり、無駄な時間と労力を消費する。
ここでも出発していきなり通行止めでかなりタイムロスした。
利根川を抜け高崎市街手前で3回目の休憩。約130km。
到着すると里香さんの姿がない。
LINEしてみると、まもなく到着する。と返事が来た。
ストレッチなどしながら到着を待つと、10分くらいで来た。
新しい車のナビの使い方に慣れていなくて、ナビがずっと高速に乗せよう乗せようとするから、どっちへ進んでいいのかわからず苦労していたらしい。
機械の苦手な里香さんらしい(笑)
疲れてはいるけど、先ほどの疲れとさほど変わりない。
2回目の休憩でたくさん食べたのに小腹が空いて、軽く補給。
軽く休んでスタート。
高崎市街を抜けるのに交通量の少なそうな道を繋いでルートを引いてある。
実際走ってみると、そこは市街地の裏道。住宅街とか。確かに交通量は少ないけど、「止まれ」の標識でやたら止まらされたり、大きい道路を渡るのに苦労したり。
思ったように進まない。
すべてシミュレーションするわけではないから、マップだけではわからないものだ。
交通量の多い大通りは嫌だけど、避けすぎるのもだめだ。難しいな。
そして150km程度走ったあたりからなんと早々に膝に痛みが出てきた。
まだたかが150km!
おそらく腸脛靭帯炎で、自転車を始めた頃は酷かった。
当時は一度痛みが出てしまうともうどうにもならなかった。
一番の原因はオーバーワークで、脚が出来てからは注意しているのもあり痛みが出ることも少なくなっていた。
かなり久しぶりだ。油断してフォームがおかしくなっていたか?
350km残してこれはやばい。どうしたものか。
碓氷川沿いに出ると、サイクリングロードになっていて走りやすい。
前回はこのすぐ脇の国道18号を走りながら横目で土手上を自転車で走っている高校生などを見て、「あそこ走れるんだなー」と眺めていた。
こういう道は気持ちいい!
どこからか思い出せないけど、九十九川に入ってしばらくしてからか?車道兼用になったりしても走りやすかったのだけど、航空写真で見て舗装してありそうだから走れるだろうと思って引いた道がいきなり砂利になったり、一応舗装はしてあるけど誰も通らないから整備もされず草ボーボーだったり、舗装はしてあっても路面状態が酷くて辛かったり。
もしかすると走ってはいけないところもあったのかもしれない。
そんなことでも大幅に時間をロスしてしまった。
次の休憩まではなんとか走った。約171km。
市街地などでの相当なタイムロスと膝の痛みによる大幅ペースダウンでかなり時間を食い潰してしまった。
ここは碓氷峠の手前。この膝で次は峠・・・上れるのか??
休憩の度にモバイルバッテリーでスマホを充電し、ガーミンも少し充電しなくてはならなかった。
里香さんの車にUSBが付いていて、充電も早いということで、車で充電させてもらった。
が!!!充電専用のコネクタではなくデータ通信も出来るコネクタだったため、スマホは大丈夫だったけど、ガーミンがデータ通信モードに切り替わってしまい、それまでの走行データが飛んだ!
膝は痛いわ、データは飛ぶわ・・・踏んだり蹴ったりだ(泣)
里香さんに痛みが出ている事を伝え、ストレッチやマッサージをしてここでも軽く補給。
里香さんが鎮痛ジェル?ロキソニン?みたいなのを用意してくれていて勧められたが、とりあえず少し様子を見るとここでは使わなかった。
大分気温が下がってきたから薄いアームカバーを装着。
碓氷峠。
前回はもう真っ暗で里香さんが先導してくれたけど、今回はまだ少し明るい。
先導はいらないかと思っていたのだけど、おそらく頂上手前で真っ暗になるし、この膝で峠。いつリタイヤするかもわからないからと、今回も先導してくれると言う。
なんとかごまかしながらゆるゆる上って行く。
薄暗いけどまだ真っ暗じゃないからキツネやイタチは出てこない。
下り基調の軽井沢を軽快に抜けて4回目の休憩。約204km。
痛みは進行はしていない。
だけどこのだましだましであと300kmはさすがに厳しすぎる。
著しいペースダウンで時間的にも難しい。
どこまで走る?400行きたいけど、今の倍・・・うーん・・・無理かなー?
400も走れないとなると、この膝でこの先走る意味を見出せない。
と、ポツリと雨のような・・あれ?気のせい??
レーダーを見るとピンポイントで小さい雨雲がかかっている。
でも少し移動してしまえば大丈夫そう。
ストレッチにマッサージ。軽く補給。
ここでやはりジェルを塗った方がいいという事で使わせてもらった。
なんだか治った気がした。絶対気のせいだけど。
しかし寒い。
前回も確かここらへんで手袋を買ったりスウェットパンツを履いたりした。
今回はそこまで気温も低くないんだけど、上りで汗をかいてしまったのもありやはりガタガタ震える。
ここから下りだし雨も心配だからウインドブレーカーにレインウェアを上だけ。レッグウォーマーに厚めの指付きグローブを装着。
時間的にも身体的にももう完走は無理だから、ここでもゆっくり休んでとりあえずスタート。
ここら辺からは本気で余裕がなく、写真も全く撮っていない。
序盤は国道で下り。下り切ると暑くなってきた。やはり気温は低くない。
結局雨にも降られず大丈夫そうだから、上田の手前で川沿いの道に出る為国道を逸れたあたりで自転車を止め、レインウェアを脱ぐ。
降りたついでに少しストレッチをした。
膝が痛いのはほぼ膝から上の腸脛靭帯に沿った筋肉を伸ばしたりほぐしたりすると少し良くなるからその辺しかしてなかったのだけど、ついでにアキレス腱も伸ばしてみたら右足だけ痛い。
ふくらはぎもマッサージしてほぐしてみた。
走り出そうとしたら、大粒の雨がボツボツ・・・え~~~。
またウインドブレーカーを脱ぎレインウェアを着直す。
走り出すとすぐに止んだ。なんなんだよ。でもいつ降るかわからないからそのまま行くことにした。
走ってみると、膝の痛みがやや良くなっている気がする。
いつも大腿外側だけど、もちろんそこもだけど、ふくらはぎも関係しているのかな?
少し道に迷いながらも川沿いの道を走る。
真っ暗なので、情報はGPSとマップ、それと自転車のライトが照らせる範囲のみ。
しばらくは自動車も通る道だったから問題なく進んだのだけど、河川敷道路に入ろうとしたらいきなり砂利道!
ルートを引いているときには気付かなかった。
ハンドルを持ち上げ先を照らすが、自転車のライトごときでは先がどうなっているのかさっぱりわからない。
どこまで続くかわからない砂利道は無理なので迂回することにする。
マップを見ながら迂回して河川敷道路に戻ろうとしたが、土手に上がる道がすでに砂利。
上がったところで舗装路になっている保証はなく、あきらめて国道に戻ることにした。
しかし国道に出るには線路を渡らなくてはならず、踏切のあるところまで1kmくらい(体感)戻された。
ここでものすごい時間がかかった。
あとでマップを見ながら検証したら、最初の砂利は50m程度だった模様。それくらいならなんとかなった。
そして土手に上がる道の砂利もそこだけ50m程度。上がった先は舗装路になっていた。
でもその先が工事で通行止めになっていたっぽく、結局国道まで戻らなくては先に進めなかった可能性が高く、どのみち結果は同じだったのかも。
国道に戻りすぐ先の橋を渡った後は、ちゃんと整備されたサイクリングロードだった。
これくらいしっかり整備されていれば夜中でも走れなくはない。
とは言え勝手知ったるサイクリングロードならともかく、未知のサイクリングロードは先がどうなっているかもわからず、不安満載。
少し膝の痛みが強くなった時に走りながらアキレス腱を伸ばしてみるとやはり少しよくなる。
アキレス腱やふくらはぎに負担のかかるポジション、あるいはフォームなのかもしれない。
でもこの技を発見したから、だましだましなんとか走れる!
整備されたサイクリングロードのまま次の休憩ポイントまで行けた。約250km。
途中パラパラっと降ったけど、路面を濡らす程ではなく、これくらいの雨なら全く問題ない。
しかし時間がかかった。
軽く補給、ストレッチとマッサージ。やや短めの休憩でスタート。
しばらくは整備されたサイクリングロード。
少し走ると大粒の雨がボツボツと降ってきた。
頼む、すぐに止んでくれ!と祈ったけど届かず、次第に路面も濡れて本降り。
跳ね上げた水でお尻もシューズの中もぐちょぐちょ。
そこへ追い打ちをかけるようにいきなり工事で通行止め。
どう迂回しようかスマホのナビ画面のマップで探そうとするけど、画面が雨に濡れてタッチパネルが誤反応しまくり。見たいところが見られない!!!
スクロールしようとしてるのに超巨大化したり、使い物にならない。
これがタッチパネルの弱点だよね。だからガーミンもタッチパネルの830ではなく敢えてハードキーの530を使っている。
スマホと違うからもしかしたら大丈夫なのかもしれないけど、タッチパネルはそういうものだと認識している。
新しい840はタッチパネルとハードキーの併用になったみたいだから、少し気になっている。
話が逸れたけど、なんとか見れただけの情報と勘で迂回。
国道406号線の橋を渡り川の反対側のサイクリングロードに行こうとしたが、橋の上り口に立て看板「工事の為サイクリングロード全面通行止め。国道18号に回ってください。」的な。文言ははっきり覚えてないけど。
どうしたものかと思いつつ、渡らない側の道はますますわからないからとりあえず橋を渡る。
サイクリングロードに入る道を覗くとやはり全面通行止めの看板が立っている。
どこまでなんだろう?
とりあえず言われた通り国道18号線まで出て国道を走る。
国道18号と国道117号の共有区間のようで、マップと標識を見てここでいいのか少しわかりにくかった。
雨は強くなったり弱くなったり。
10km弱走っただろうか?18号と117号が分かれ117号の方に行く分岐路で、引いたルートでも一旦国道に出てまたサイクリングロードに戻るところに来た。
そこで戻れるかと行ってみると、まだ通行止めだ。いったいどこまでやっているんだ。
また国道に戻り今度は117号を行く。
3km程走ったあたりか?また川の方に戻れる道があり行ってみると、通れた。
しかしここはすでにサイクリングロードではなく一般道。しかもなぜこんなルートを引いたのか自分でも謎な無駄に遠回りのルート。
迷いながら走るも、航空写真で見て通れると思った国道のアンダーパス的歩道が塞がれて通行できないようになっていた。
後にストリートビューで確認したら、しっかり塞がれてた。
また一旦国道に戻る。
少し走ってからまた川の方へ出てみようか迷ったけど、もうそれほどの距離でもないから、いいかげん面倒になってそのまま国道で休憩ポイントへ。約295km。
休憩ポイントに着く頃には雨が上がっていた。
この区間は通行止めラッシュで迷いながらで、すごく疲れたしすごく時間がかかった。
脚の方はアキレス腱伸ばしの技を習得したから、なんとか走れている。
鎮痛ジェルが効いているのかもしれない。
全身濡れているし、特にお尻は砂まみれのパッドがぐちょぐちょだから車に乗るわけにはいかないと思ったんだけど、砂を払いお尻を拭いて、車のシートにはさらにシートが濡れないように敷物を敷いて乗せてくれた。
申し訳ない。ありがとう。
休憩中時間的には午前3時半頃。
そろそろ出発しても良い感じだったけど、まもなく夜も明けてくるから、もう急がないし夜明けを待って出発しようとしばしまったり。
程なく少し明るくなってきて、さぁ出発しよう。最低でももう1区間!と思って外に出ると、ポツッポツッ…
あれ?でもすぐ止むかな?と出発準備をしているとめっちゃ降ってきた。
一旦車に戻り様子をみていたら、相当な本降り。雨雲レーダーを見てもこの先ずーっと止む事はなさそう…
うーん…
前の区間のように走っている途中で降り出したならもう仕方なく走れるんだけど、本降りの中走り出すのはなかなかな精神力がいる。
どのみち完走できないのに、この先ずっと本降り?
なんか一気に戦意喪失。もういいかなー?…
里香さんに精神状態を伝えると、「それでも膝痛いながら初回(前々回)の目標と同じくらいの300kmも走ったんだからすごいよ!もっとずっと早くリタイヤすると思ってたよ。」と全面肯定してくれる。
なんか力が抜けてゆく。
うん。今回はもうやめよう…
さてリタイヤを決めたものの、まだ新潟県にも入っていない。時刻午前4時過ぎ。身体も自転車もぐちょぐちょ。新潟市にホテルを予約しているし、そこに着替えなど荷物を送ってしまっている。どうしたものか。
と、里香さん。「着替えありますよ」
!!!
このことを予期していたように、Tシャツとパンツ(下着)まで用意してくれていた。ズボンは前回お世話になったスウェットパンツ。
まじですか!めっちゃありがたい。
まずは自転車をぞうきんでざっと拭き、トランクが濡れない汚れないようにいらないバスタオルなどで養生して自転車を積む。
そしてコンビニの裏の軒下で、濡れタオルで体を拭き着替えた。
車に戻り、さてどうしようかと相談。朝4時じゃコンビニくらいしか空いてない。
チェックインまでめちゃくちゃ時間あるし、体は拭いたものの、汗も流したい。
そして気が抜けたら眠くなってきた。里香さんだって寝ていない。
最終的にはホテルまで送ってくれるということで、新潟市に向かい、とりあえず高速に乗ってパーキングで仮眠することにした。
里香さんは「今のところ眠くないから、助手席で寝てていいよ!」と。
車で走り出し、パーキングまで起きているつもりだったけど、速攻で爆睡。
どのくらい寝ただろう?パーキングで里香さんも少し仮眠したようで、いろいろゆっくりやっていたら8時くらいになっていた。
さてこの後どうしようかと相談し、新潟市まで車でもまだまだかかるし、向かう途中、開店時間にちょうどいいということで三条市の日帰り温泉「しらさぎ荘」に立ち寄る事にした。
到着すると開店時間少し前。にもかかわらず何台も車が止まっている。
開店5分前くらいになるともう入口へ向かう人が何人も。気が早いなぁ。
開店して入ると、その理由がわかった。休憩所の場所取りだ。
常連さんなのだろう。お気に入りの場所やいい場所(畳部屋の席)をキープするのだ。
キープしてから温泉に入って、その場所でのんびりするのだろう。あんまり良いマナーではない。
温泉に入る。最高に気持ちいい!
汗を流し、休憩所へ。本当はお風呂に入ったから着替えたいところだけど、そこはいたしかたない。着てきた服を着る。
沢山作ってくれた食べ物・・・里香さんも食べたけど、これを完食したからお腹はそんなに空いていないので、軽食(おつまみ)とビールを注文。
かんぱーい!里香さんは水だけど…申し訳ない…
うーん、これこれ。最高!運動で疲れて温泉で汗流してビール。これ以上のものはない!
完走してたらもっと美味しかったのだと思うけど。
しばしくつろぎ仮眠するつもりだったけど、時間的に新潟市へ移動して遅めのランチでもすればいい時間になるということで、しばしまったりして仮眠せずに出発。
新潟市に着きランチをして、ホテルまで送り届けてもらった。
里香さんは新潟市に実家があるそうで、そちらに行くと言っていた。
チェックインして一通り片付け、シャワーをして缶ビールを飲むと睡魔が襲ってきて、泥のように眠った。
--- 今回のチャレンジでわかったこと… ---
・超ロングをナメてはいけない。それなりに長距離を乗って体を作っておかなくては完走できない。あたりまえだけど。
今回はそれ以前の距離で故障してしまったわけだけど。
・体もそうだけど、自転車の準備も。
短距離と長距離ではポジションもフォームもペダリングも違う。長距離に慣れておかないとだめ。
クリート位置やサドル高も変わるかもしれない。
前回165mmクランクの時は短距離のセッティングそのままで行けたのだけど。
・ルートに関してその1。
まず国道や大きい幹線道路はきらいだけど、避けすぎてはだめ。
まったりポタリングならそれも良いが、タイムロスが大きくかえって走りにくくなったりして身体への負担も増える。
距離を走る必要がある時には幹線道路もやむなし。避けられるところは避ける。
・ルートに関してその2。川沿いのサイクリングロード。
基本的に整備されたサイクリングロード、もしくは車道兼用のような道路以外は使わない方が良い。
マップなどで自転車道として表示される道は大丈夫。
航空写真などで見て舗装されているっぽいから通れるかな?という道は、実際走ると通れなくて迂回とかいきなり砂利になって通れなかったりす事があり、タイムロスになる事が多いからあまり使わない方がいい。こちらもポタリングならいいけど。
加えて工事などで迂回もタイムロスになる事が多いから、距離を稼ぎたい時は事前リサーチが必要。
そして夜間に関しては勝手知ったる走り慣れたサイクリングロードなら走れるが、基本サイクリングロードはあまり使わない方がいい。
整備されたサイクリングロードなら走れなくはないのだけど、ヘッドライトで照らせる範囲以外全く見えないから、走り慣れていないサイクリングロードは先がどうなっているのかわからない上、工事で通行止めになった時の迂回が大変。そしてなにより気味が悪い。
・ルートに関してその3。
ルート作成には「Ride with GPS」を使っている。
そしてGPXファイルを保存し、マップの共有にはGoogleマップのマイマップ。(Ride with GPS無料版では休憩などのポイント設定が出来ない為)
ナビにはGarmin用にGarmin Connect、スマホ用にOsmandへそれぞれ転送して使っている。
転送自体はそれほど手間じゃないんだけど、休憩ポイントの設定は転送出来ないから、それぞれひとつずつ設定しなくてはならず、これがかなりの手間。
マイマップでもGarmin ConnectでもOsmandでもルートの作成は出来るんだけど、ルート作成についてはRide with GPSがダントツで使いやすいと思う。
Ride with GPSを有料契約すれば休憩ポイントなどの設定も出来るし、ポイントの設定が出来るからそのまま共有すれば良い。そしてそのままナビも出来るみたいだから手間はかなりなくなるんだけど、いかんせんお高い。
買い切りなら多少高くても買ってもいいんだけど、サブスクなので使い続けるとかなりな事になるのでちょっと契約出来ずにいる。
今回帰宅してから気付いたんだけど、Osmandのマップは名前の通りOSM(Open Street Map)なのでそれ自体はちょっとアレなんだけど、設定で表示させられる自転車道の表示がかなり秀悦。
ルートを引く際にこのマップを参考にすると、通れると思った道が実は通れなかったという事が激減するのではなかろうか。と思う。工事は無理だけど。
次回から参考にしてみよう。
そんなところだろうか。
--- 最後に ---
今回もサポートの里香さんにはものすごく助けていただいた。前回以上に。
なにせ準備がすばらしい!
自転車乗りでもないのに、何が必要か、実際走っている私よりわかっているのではないかとさえ思う。
車を汚してしまうし、冷房の中に落ち着いてしまうと走るのが嫌になりそうで、前回までは休憩時一切車には乗らなかったんだけど、今回は汚れないように養生してくれて最初から車で休憩させてもらった。
とても休まって回復が違う気がした。汗臭かったでしょう。ごめんなさい。
そして食事、飲料、冷凍タオル、鎮痛ジェルに着替えまで。雨の準備もぬかりなく。
なによりリタイヤした時自転車を積んで移動してくれる。
駅まで行って雨の中輪行バッグに詰め、電車で移動することを考えたら天国だ。
サポート無しでやり切る達成感ももちろんすごくわかるんだけど、この比較にならない安心感には勝てない。
本当に助かりました。ありがとう!
もういいかげん年も年だし、今回完走したらこういう距離のチャレンジも今回で最後にしようかな?と少しだけ思っていた。
チャレンジとなると楽しさより苦しさが大きくなるし、夜間走行がどうにも好きになれない。
その代わり達成感は半端ないんだけど。
やはり楽しくて気持ちいいのは200km程度?、夜明けから日暮れまで走って、「あー疲れた」で風呂に入ってビール。これくらいがいいのかな?って。
でも今回失敗してしまったし、確認したいことが何ひとつわからなかったから、リベンジしないわけにはいかなくなってしまった。
その時は里香さん!懲りずにお願いします!!(笑)
走行距離 295km
走行時間 13時間14分
平均速度 22.3km/h
総合時間 20時間54分
獲得標高 2051m
GPSログ:Garminのデータは前半飛んだため、Osmandのデータ。