早いものであと数日で 入職して30年を迎えようとしている。
30年前の4月に准看護師の学生として入職したが 当時は看護部には所属できず PTが足りなかったため リハビリの助手として働いていた。2名の先輩男看護師がいて楽しく仕事をしていたが 准看をとり「看護師として働きたい」という気持ちが強くなる。 しかしグループの他病院では男看護師の評判は良くなく 当病院の看護部への受け入れはなかった。当時訪問リハビリも担当しており 訪問看護師の人達が協力的でバルーン交換などの処置をさせてもらっていたので 看護師への思いは強くなっていた。どうして看護部に入れてもらえないのか分からず スキルを高めるため臨床工学技士をとったり救急救命士をとったり できることを地道に行うことで入職8年で看護部所属になることができた。その影にはたくさんの師長さんたちが努力をしてくれたおかげで 男看護師は自分しか残っていなかったが 元気に外科病棟で働きだした。 入職9年目で年齢もいっているのに仕事ができない「でも男の人がいるとちょっと雰囲気が違うよね」と言われるとうれしかった。周りからは「元気がない」と心配されていたがあまり目立たず 存在感を隠しながらひたすら仕事を覚えていった。看護師2年目で仕事が少しできるようになり阪神大震災の支援に行ったり いろいろな経験を積んだことで 看護主任になった。それまでは新人の気分が抜けず できないことは主任にお願いしていたのに 今度はお願いされる立場に変わってしまった。立場が変われば行動も変わるようで 8年間主任をして師長職にあがった。男看護師が育たないと言われ続け グループで初の男看護師長とおだてられたが ここから大きく人生が変わり始めた。いままではメンバーの話しを聞いて一緒にやってきた感があったが 女社会の中で長になり 自分本位の考え方で発信していくのが難しいことを痛感した。なかなかメンバーとの意思の疎通ができない コミュニケーションが上手く取れない。そうするとスタッフ間もギクシャクしてくる。こんなはずではなかったと不満が出てくると 悪循環のスパイラルへ。看護師長を受けるときに自分の力量に限界を感じたら 周りへの悪影響を最小限にして引っ張らずに撤退することを決めていた。2年間がんばったが 達成感やこれからのビジョンを描くことはできず師長職を辞めることを決めた。何度も退職を考えたが メンバーに戻り病院の中を転々とし今の病棟に流れ着いて 3交替の看護師と医療機器管理者のME主任に落ち着いている。
その中で思い返すとたくさんの男看護師が入ってきたが 育てきれずに辞めていってしまった。今でも男看護師として働いている人は どことなく似ているような気がする。基本女の人が好きで男としてのプライドが強くない人 話しを聞くのが好きで自分の意見を押し通さない人 力仕事など男としての存在感を発揮するのに腰が軽い人が 長く職場に馴染んでいけるように感じている。
看護師集団の中には 優しい人もいれば怖い人や困った人もいる。でも患者さんにとってどうすることが一番良いのか 考えられるような集団に男看護師として関わっていきたいと感じている。
男看護師よ! 辛くても楽しく仕事ができるように 努力をしてがんばってみよう!!