68K の Mac の SCSI と BlueSCSI
68K の Mac のパソコンでは SCSI が標準で装備されていて、内蔵のハードディスクは SCSI のハードディスクです。
最近では SCSI のハードディスクの購入は難しく、オークションで購入した IO DATA(アイ・オー・データ)の HDVS シリーズを使用しています。内部のハードディスクは IDE の 3.5 インチのハードディスクですが、変換基盤を使用して IDE の 2.5 インチのハードディスクに変更しています。
今後のメンテナンスに不安をいだいていましたが解決策がありました。そう、「BlueSCSI」を使う方法です。接続のコネクタは、内蔵のハードディスクに合わせた 50 ピンと、外部 SCSI のコネクタに合わせた DB25ピンが提供されています。
私の場合は、年齢的な関係で細かい作業が苦手なので、Yahoo オークションで「BlueSCSI V2 DeskTop SCSI to SD」と「BlueSCSI V2 DB25 SCSI to SD」 を購入しました。こちらのブログで紹介されています。
<日本語> BlueSCSI V2 日本発売について | Kero's Mac Mods (ameblo.jp)
これで、外部の SCSI のハードディスクが不要になり、バックアップは BlueSCSI で使用している MicroSD のファイルをバックアップするだけになりました。MicroSD の抜き挿しを考えている方は DB25ピンを薦めます。これであれば MicroSD に簡単にアクセスできます。本体に直接つけるのはメンテナンスがしにくい場合は、延長ケーブルを使用した先に BlueSCSI を接続します。
BlueSCSI の簡単な説明
1:BlueSCSI は SCSIデバイス(ハードディスク)を再現するハードウェアで、Ver2 では RP2040(Raspbery Pi Pico)がメインユニットとして使用されています。
2:SCSI の ID は、0 から 6 までの指定が可能です。
3:HD(ハードディスク:拡張子は .hda .dsk)だけでなく CD(コンパクトディスク:拡張子は .iso .toast)もサポートしています。
4:実機では一つのハードディスク(ID:0)の中に複数のパーテションを作成できますが、
BlueSCSI では一つのファイル(ID:0)の中には単一のパーテションになります。特殊な方法をとれば複数のパーテションが可能のようですが、メンテナンスを考えると単一のパーテションでの運用を薦めます。
5:BlueSCSI で作成したファイル(.hda)は、Basilisk で使用が可能でしたが、Basilisk で作成したファイル(.dsk)は BlueSCSI では使用できませんでした。共有を考えているかたは Basilisk でも最初から BlueSCSI で作成したファイル(.hda)を使用する事を薦めます。
6:BlueSCSI と SheepShaver のファイルの流用は、現在は検証できる環境が無いので保留とします。
LC3 の外部ハードディスクでの運用
ID:0 ハードディスク に 4個 のパーテションを作成
Boot
Tool
Game1
Game2
ID:5 MO
ID:6 CD-ROM
BlueSCSI では以下で運用
ID:0 Boot
ID:1 Tool
ID:2 Game1
ID:3 Game2
ID:5 MO
ID:6 CD-ROM または CDイメージファイル
■SCSIの基本
SCSIの起動順位は、フロッピードライブに次ぐ起動順位で、SCSI ID番号の大きいほうが優先される(最後がID=0のドライブ)
SCSI ID番号は基本的には、応答の遅いデバイス(光学ドライブ)に大きい番号を当てる
■認識できるハードディスク容量
System 6.0.4 〜 System7.1 / 漢字Talk 7.1
2GBまで(2047MB でなく 2000MB の指定を推奨)
System 7.5/ 漢字Talk7.5
4GBまで(ただし 7.5.2 以降は 2TB)
CPU が 68030以下は(漢字Talk7.5.2以降であっても)
起動パーティション(ボリューム)は最大 2GB まで
安全をみて、全てを 2GB で設定しておくことを推奨します。
内蔵のハードディスクに合わせた 50 ピン
MicroSD にアダプタを付けて挿入
外部 SCSI のコネクタに合わせた DB25ピン
MicroSD を直接挿入