しあわせになってね

なんて

しあわせになる気のない奴が言うなって

言われてしまった、


あの日を思いだした。


 


わかってる

まだただの推測




だけどもしそうなら


あと一年しか 猶予はなくて

厳密に言えば

動けるのは 半年で


 
診断がでるまでは 泣くまいと

言うまいと 決めていたけれど




いついなくなるかわからないと言う彼に


私が先に消えてしまうかもしれないなと

思った瞬間




どうしようもなく 自分を呪った






しあわせになって


ほんとうに




そう思うの







理想の結婚式に


理想の旦那さんに



しあわせそうに語る彼に

それがわたしじゃない悲しさもあったけれども



それよりも


わたしに飽きる前に

わたしが死んでしまったら


また彼はひとつ なにか

背負うことになるのが


そうするわたしが


なんて 罪深いのかと






そうして

あと こんな風に過ごせるのが


あと何回なのか

何日なのか

何時間なのか



時間がなさすぎると

憂いた






そんな資格は ないというのに






泣かないで

泣かないから



傷つかないで

傷つかないから




忘れて






忘れないから








まだわからないその先を知るのが

どうしようもなく こわい



ひとりをえらんだのは

全部自分だ