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車窓からの流れる景色を見て


通り過ぎる実家を横目に
住み慣れた街から

どんどん どんどん
遠ざかって
見慣れたような
懐かしいような

それでいて
すこし 不安になっていた



快速に 乗ってしまえば

たった20分でたどり着けるその街には
もう 君はいないから



あの日から もう10年も
経つのかと思えば

どうしようもない やるせなさに
思わず 目を閉じた




ぐんぐんと スピードに乗るそれに
味気なさを感じて

せめて 行き道は
各駅停車に
のればよかったな なんて 思った



目的地の 名前が
アナウンスされる



鼻の奥が ツンとした

指先が 震えた



10年経って
あの街を わたしは愛せるだろうか