手を握ってきたり
腰に手を回したりして
心臓が暴れるわたしをみて
いたずらに笑う彼が
懐かしくなった
そう
もう 全部が過去なのだ
40こくらい買ってくる
なんて言ってたけれど
そんなの使い切る前に
いなくなるでしょう
とは言えなかった
わたしをみて きれいだ なんていう彼は
一体わたしの何を見ていたんだろう
過去の真意はもう解き明かせない
歩くたびに ヒュッと
狭まった気管から音がする
酸素が足りず くらくらして
立ち止まっても
手を差し伸べる人はもういないから
そんな人いつだっていなかったから
もう何もかも捨てて
遠くへ 行こうか
行ってくる という人はいても
追ってくる人はだれもいないのだから
