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今日彼は どこにいくのだろうか

そのまぶたの裏になにをみて
眠るんだろうか


気がつけば なにもかも
気軽に聞けなくなってしまった



戻りたいわけではないのだ





今となってはなにもかもが不透明で
手を伸ばすことも待つことも許されずにいる




わからなくしているのは自分なのかもしれない

そう思わないとあっという間に
大きな思考の波に飲まれて
もう2度と戻ってこれない気がした



都合よく考える要素は
たくさんあった

でもこれ以上前に進めないことは
わかっているから

だから 都合よくなんて考えれなかった




古びた街の こじんまりとした
ありふれた あたたかいお店で

こうしていると夫婦みたいですね

って目を細めて笑う彼をみて


嬉しくて、つられて笑って、
わたしたちの未来にはあまりに不釣り合いだ
なんて誰かが呟いたけれど聞こえないふりをした


わかってる 
だけど、
彼が、そんな暖かい想像をしていることが
これ以上ない幸せだと思った




いつか そう遠くない未来に
離れる時がやってきて
元にもきっと戻れなくて

そのときにはどうか彼には
手を繋ぐ人がいますように


罪悪感とか傷とか過去とか未来とか
全部取っ払って
ただそばにいたくて明るい未来を
想像できる人がいますように


そうして、壁も屋根もなくても
もうぐっすりと眠れますように