まだ、真意は見えない。
浅い言葉で、表面だけはみせてくれるのに
あと一歩が難しいみたいだった。
ただ、唯一の希望は
なんとなく手に取るように
彼の、頭の中の、思考回路だけは
手に取るように
わかるときがよくあった。
そうかな、と思うことが
やっぱりな、になると
曖昧なものがそのたびにすこし
輪郭をもたせてくれるようで、
けれど
そのたびに、はっきりした
輪郭にぶつかって
肝心の奥に進めないのだ。
どうしていつも、こうも
まっすぐ進めないもんかと
苦し紛れに、喉の奥で笑った。
まだ起きてない頭を
真っ黒な苦味ではっきりさせて
春の 朝の 風を受けて
それでもなお
なにひとつはっきりしなかった。
