先日、「爪」と題して高校野球のピッチャーの爪のトラブルについて紹介しました。

たくさんのご質問があったのですが、
個別でお答えできなくてすみません。
医者では無いので断言はできません。
可能性という範囲で、こちらでお話します。

子供の爪かじりや爪むしり。
愛情が足りないからとか言われていますが、そうではありません。
子供はうまく言葉で心の中のことを表現できないですよね。
だからもどかしくなって噛んでしまう、むしってしまうことがあります。
噛んだ瞬間の刺激が脳に快楽として伝わってしまってそれがやめられないということもあります。
心配しないでほしいのが、鬼ごっこして走り回っていたり、TVゲームに集中している時に爪を噛んだりむしる子はほとんどいません。
気を他にそらしてやることで噛んだりむしる回数が減って、そのうちやめる子も多いです。
噛んだりむしることを責めたり叱らないであげてください。
愛情が足りないことが原因ではないので安心してください。

スプーンのように凹んでいる爪。
原因と考えられるのは、貧血の中でも鉄欠乏性貧血。
他には、スプーンまでは凹まないけれどガタガタと凹んだ感じで伸びてくる扁平苔癬(へんぺいたいせん)という症状もあるようです。
扁平苔癬に見た感じ似ていそうなのが正中爪変形ということもあります。
皮膚科で診てもらっても症状が変わらないなら、内科で皮膚科で診てもらった経過をお話してセカンドオピニオンを受けてもいいかもしれません。

爪がもろくなってしまう原因には爪乾癬という病気もあるようです。

色が白いとか黄色いというのも、爪の水虫(爪白癬)が考えられますが、もしかしたら腎臓や肝臓にも異常があるのかもしれません。
そうなると内科を受診することをお勧めします。

爪が薄く割れやすい、伸ばしにくいというのは、タンパク質が身体の中でうまく合成できていないことも考えられます。
爪は皮膚と同じなのでタンパク質でできています。
しかし、筋肉になるためのタンパク質とは違います。
一生懸命にタンパク質を含む食事をしているのに、爪が弱いのは爪になるためのタンパク質が摂取できていない可能性も考えられます。

タンパク質を食べると胃でアミノ酸に分解されます。
このアミノ酸、いっぱい種類があります。
爪にに合成されるアミノ酸、筋肉になるアミノ酸、血液になるアミノ酸、違うんです。

爪は皮膚と同じですから、簡単にいうとお肌に良いタンパク質、ビタミン、ミネラルをしっかりと食べると良いのです。
しかし、食べることばかり考えてもダメです。

腸内環境を綺麗にしておかないと、吸収できないからです。
便秘や下痢は大敵です。

胃で分解する為には胃酸を出さなければいけません。
寝不足や疲れていると消化酵素がうまく出せません。
しっかりと休息をとることも大事なのです。

爪に限らず、健康を維持することは何か一つに注目するのではなくバランスが大事です。
爪に現れるということは、既に身体のどこかに異常があるということです。
爪の問題は、爪以外のところにあるということを知ってください。

この様なことも含めて専門学校で1年かけて授業をさせてもらっています。
さすがにまた学校に行くのは難しい。
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