エディングスの作品を全部読みきってしまった件 | macsimのブログ

エディングスの作品を全部読みきってしまった件

さて、「アルサラスの贖罪3-善と悪の決戦-」を読み終えてしまった。
サブタイトルにセンスがないな(´・ω・`)
本来は1冊の本を3分冊してるからって、無理にサブタイトルつける必要ないよね。


ただ、今回はこの作品のレビューがしたいわけではない。

ついに、この作品を読んでしまったので、エディングスの全てのファンタジーを読みきってしまったことになる。
非常に寂しい(´・ω・`)
なので、ちょっとだけエディングスに関する雑文風で。


エディングスの略歴についてはこちらから
デイヴィッド・エディングス - Wikipedia


エディングスの作品を最初に読んだのは、まだ学生の頃のはず。確か旧版の「エレニア記」を何冊か持っていたのは憶えている。ただ、その当時は多分全巻を読みきっていないと思う。
実は最近読み直すまで、「エレニア記」のなかのエピソードの一つを、ずっとムアコックの「ルーンの杖」シリーズのエピソードと勘違いして憶えてた部分があったw

2005年頃から、ハヤカワ文庫の最近の傾向の新装再刊ブームで「ベルガリアード物語」の再登場からはじまって、エディングスの未訳だった作品も含めて、かなり早いペースで続々と発行がされていった。
自分は2006年頃に「マロリオン物語」の最終巻がでたのを確認したあたりから読み直し始めたと思う。

それから約4年弱で、ハヤカワ文庫の出版冊数で39冊(原著では23冊)に及ぶエディングスの作品を、非常に楽しく読ませてもらった。
「ベルガリアード物語」から読み直し始めたのが良かったと思う。この作品はファンタジーの王道を行く最高傑作の一つだと思う。
そして、昔「エレニア記」を読みきらなかったのは、タイトルからヒロイック・ファンタジーと思って購入し、そうじゃなかったから続巻を読まなかったんじゃないかと思う。「ベルガリ~」はファンタジーであることを知った上で読み始めている。


エディングスの作品といえば、その軽快で洒落た会話シーンの面白さが上げられるのではないか。単におどけたり、格好をつけたりするだけの発言ではなく、真剣なアドバイスや忠告であっても、品のいいユーモアと(多分)多少の照れ隠しを含んだ発言がやり取りされる会話の部分は読んでいて心地よい。
ファンタジーの王道を行く、善と悪との対決や困難な冒険行、といったシチュエーションが説教臭くならないのは、この会話のなかで語られる考え方が、自由奔放で多分にリベラルな姿勢であるところが醸し出していると感じる。

また、そういった発言をさせるためのキャラクター設定も秀逸だ。妻に先立たれて酒びたりになる大魔法使いや、普段は真面目すぎるくらい真面目なのに川があると釣りをせずにはいられなくなる鍛冶屋とか、今回読んだ「アルサラスの贖罪」ではついに主人公が歴史に名を残す(もう2000年も語り継がれている伝説の)大泥棒だったりする。

そして、今回の「アルサラスの贖罪3」のあとがきにもあるが、作品の全てを通して、主人公を取り巻く仲間たち(人間であろうと神々であろうと)が『家族のような信頼関係』で繋がり、その中で主人公やその仲間が成長?(なんで?がつくかって?w)していく様子が非常に共感が持てるように描かれている。


ここまで作者をエディングスとしか書いてきていないが、これらの作品のクレジットは当初はデイヴィッド・エディングスのみだった。しかし、1995年発行の「魔術師ベルガラス」から妻であるリー・エディングスと実質共著であったことを明らかにし、以降は両者の名前が作品にクレジットされている。

ここで作品を発表順で見ていくと感じることなのだが、エディングスの最初の長編ファンタジーシリーズである「ベルガリアード物語」とそのつづき「マロリオン物語」では描かれる神々が男性の神で、他の作品と比べるとちょっと遠い存在だった。
しかし、それ以降の作品は全て、物語を進めていくのは女神で、しかも主人公たちと非常に近しい存在になっている(原著で最後の作品である「ドラル国戦史」ではほぼ主人公である。)
最初の「ベルガリ~」でも『ポルおばさん』の存在を考えると、奥さんのリーの存在は作品構築時の中心的な存在で、作品が進むにつれてその傾向が大きくなってきているように感じる。
ところで、この文章を書くのに英語版のwikiでエディングス関連を見ていたときに「ベルガリ~」の登場人物のwikiを翻訳エンジンにかけたら、ポルガラのところに「究極のおばさん」とでてきて大爆笑したw。原文では"ultimate Aunt of Belgarion"。多分意味合いとしては「大叔母」の「大」を最上級的にした意味で使われていると思うが。

その妻が2007年に亡くなり、昨年デイヴィッド・エディングス自身も亡くなった。
英語版のwikiでは、妻の亡くなった後も著作を行っていたようなことが書かれている。原稿類に関してはデイヴィッドの母校のReed Collegeに寄贈されたそうだ。今後発表されることがあれば読んでみたい。


さて、デイヴィッドとリーの二人が書き綴ってきたファンタジー作品は全て邦訳されて読み終わってしまった。
しかし、今回読んだ「アルサラス~」では最後に…と…の間に…がうm(ry…、原著ベースで最終作となる「ドラル国戦史」では古い神々が眠りについて、新しい神々が目覚めてその仕事を始めた。
「アルサ~3」のあとがきにもあったがエディングスの作品に影響を受けて作家になった人たちも出てきているようだ。今後はそれらの人たちの作品を楽しんでいこう。

けど、多分折に触れてエディングスの作品を何度も読み返すことにはなるのだろうが。


最後に「アルサラスの贖罪3」から少し引用を
--レイサ「男って成長することがあるの?」
--アルサラス「ないね、避けられる以上は
(`・ω・´)

ずっと(よい意味で)成長せずに少年を心を失わず素敵な作品を書いてきたデイヴィッドと、夫と一緒に作品中のすごく魅力的な女性たちをいきいきと描き出したリーの二人に心からの感謝を。
古い神々たちと星々の間を往く夢を見ながらゆっくり眠ってくださいね。


少しでも興味をもたれたらこちらを。
エディングスのファンタジーは全作ハヤカワFT文庫から出ている。
作品へのリンクはこちら。
ハヤカワ・オンライン エディングス検索結果一覧




【今日のおすすめ動画のコーナー】

今回紹介するのは林檎酢さんの踊ってみた動画。
屋内で踊る時は巫女コス、そして外で踊る時は黒のスウェット系の服が定番の踊り子さんだ。
今回はスウェットなので屋外でストロボナイツを踊っている。
元々ダンスはすごく上手い林檎酢さん。今回のストロボはメリハリはあるけど丁寧にキレイに踊っている。そしてスパーーーンのところの決まり方はハンパなく素敵(⌒▽⌒)