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ワイルドナイツ時代 写真:キウイブリーズ
「トップリーグは素晴らしい大会」 現役NZ代表ホワイトロックが感じる日本のレベル ラグビートップリーグ
2020.02.15 NZ代表キャップ117のホワイトロックは、15日の東芝戦でMOM獲得
ラグビーのトップリーグ(TL)第5節は15日、埼玉・熊谷ラグビー場の第2試合でパナソニック―東芝の全勝対決が行われ、パナソニックが46−27で制して開幕5連勝。首位をキープした。観衆2万2705人と満員の熊谷でマン・オブ・ザ・マッチに選出されたのは、ニュージーランド代表キャップ117を誇るLOサム・ホワイトロック。今季加入した世界最高峰プレーヤーは、日本での生活を楽しんでいるようだ。
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鋼の肉体で相手に立ちはだかった。ホワイトロックは203cm115kgの巨体で、相手ディフェンスに幾度となく突撃。前線でチームを鼓舞して逆転勝ちに貢献し、マン・オブ・ザ・マッチに選出された。2017年にはニュージーランド最優秀選手に輝いた男は「チームがいいパフォーマンスができて、自分がそれに適したことができて、マン・オブ・ザ・マッチが取れたのは非常にうれしい」と胸を張った。
スーパーラグビー(SR)のクルセイダーズで主将を務めた名プレーヤーにとっても、初めての日本生活に戸惑いはあるかと思われた。しかし、「ワイルドナイツに来れた時間を楽しめている。プレーヤーとしてこの環境に馴染めているし、日本という新しい環境を、家族ともどもエンジョイしているよ」と明るい表情で話した。
聞けば、試合がなかった先週は3歳の息子、9か月の娘を連れて雪のある場所に出かけたという。「雪合戦をしたりしたよ。(子供が)泣いちゃったりしたけれど」と笑って明かした。妻は自宅の近くにあるイオンモールを食材の購入などに利用しているそうで「今度、映画に行こうと家族と話しているよ」と既に次の楽しみもあるようだ。
なぜこんなにすんなり日本に溶け込めたのか。ホワイトロックはその理由を「私がもともと知っている選手と一緒になれたのは、ここで過ごす上で非常にプラスになっている」と語る。
来季以降は「ニュージーランドに帰る予定」
この日、ゲームキャプテンを務めた日本代表HO堀江翔太は、ニュージーランドのカンタベリーアカデミーに留学経験があるが、共にプレーしたという。他にも従兄弟のLOハミッシュ・ダルゼルや、SRクルセイダーズで同僚だったPRクリス・キングがおり、コーチや選手もホワイトロックの日本生活を大いにサポートしてくれているという。
ただ、日本ラグビーのスピード感に慣れるのは時間がかかったそうだ。「TLは素晴らしい大会だと思う。SRと違う点も多くあり、最初の数試合は非常に多くのチャレンジがあった。速いスタイルにアジャストするのに何試合かかかったが、非常にいい大会。ディフェンスのいいチームが多いので、お互いにスコアするのが難しい」。レベルの高いリーグだと評価している。
来季以降について「短期間ワイルドナイツに来ているけど、トップリーグが終わったら、ニュージーランドに帰って、オールブラックスに戻る予定」と話したホワイトロック。長くはないかもしれない日本生活だが、多くのものを得るに違いない。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)
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