「10番は松田力也なのか…」 | SAITAMA Panasonic WILD KNIGSの応援するブログです

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1.「10番は松田なのか…」
2. 五郎丸歩 & 畠山健介がバックス(BK: 9~15)、フォワード(FW: 1~8)目線で解説 
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「10番は松田なのか…」松田力也がラグビーワールドカップで示した驚異のキック成功率…靭帯断裂➡イップス不安から一転、勝負強さを取り戻せたワケ

ラグビーワールドカップで全4試合に⑩スタンドオフ(SO)として出場した松田力也。今大会を通じて20本中19本のキックを決め、成功率は驚異の95%を記録した

 テストマッチでの不振から一転、10番を託された松田力也がワールドカップ本大会の大事な初戦でプレースキックを決め続けた。控えに甘んじた前回大会以後の奮闘の日々は、難しい役割を担う司令塔をいかに成長させたのか。
 発売中のNumber1082号「誇り高き死闘 ラグビーワールドカップ日本代表完全保存版」に掲載の[4年越しの証明]松田力也「キックで魅せた万能司令塔」より内容を一部抜粋してお届けします。【記事全文はNumberPREMIERにてお読みいただけます】

ワールドカップ前年の痛すぎる離脱
 原点は4年前のワールドカップ日本大会に遡る。

 松田力也は東京スタジアムで行われた準々決勝の南アフリカ戦の舞台に立った。

「チームとしての達成感はありましたよ。それでも10番では出場できなくて……。『'23年は絶対に先発だ』という思いを持ってやってきました」

 この4年間、松田は⑩スタンドオフ(SO)としての自らの価値を証明してきた。「日本代表の持ち味は、対戦相手によって戦術を変えられることです」と松田自身が語っているが、それだけ司令塔である⑩スタンドオフ(SO)には多彩なスキル、視野、そしてなにより戦術理解が必要とされる。2021年秋のテストマッチシリーズでは4試合中3試合の先発⑩スタンドオフ(SO)を務め、ジェイミー・ジャパンの中心に松田は座った。

 しかし、'22年5月のリーグワンでの試合で左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負ってしまい、'22年の代表活動には参加できなかった。松田個人にとっても、ジェイミー・ジャパンにとっても痛すぎる離脱だった。

「手術するか、保存療法にするか……。迷いましたが手術をして、もっと強くなって帰ってこよう。そう決めたんです」

 昨季のリーグワンで復活をアピール、ようやく松田が日本代表に戻ってきた。

10番は松田なのか、それとも…
 だが、ワールドカップの前には不安もあった。最後のテストマッチになった8月26日のイタリア戦では途中出場。見せ場を作れず、トライ後のコンバージョンを2本外した。外野からは「イップスみたいになってしまったのでは?」と不安の声が上がるほどだった。本大会に向けて「10番は松田なのか? それとも李承信なのか?」、答えが見えない状態が続いた。ある意味、ジェイミー・ジャパンが4年かかっても解決できない課題だった。

 ワールドカップ初戦のチリ戦で10番をつけたのは松田だった。そして結果を出す。まず、不安視されていたプレースキックを6本すべて成功させた。試合後、松田はしっかりとキックに入るまでのルーティーンを修正できていたことを喜んだ。

「これまで難しい試合で外したりしてましたが、この舞台で決めるためにいろいろ準備してきたので、これからも一貫性をもって決め続けたいです」

 靭帯断裂の怪我を負ったあとから、松田はキックのメカニックを変えた。蹴る右足ではなく、右肩の引き具合によって調整するようになっていた。イタリア戦でのキックが不調だったことは間違いないが、松田には立ち返る原点があり、だからこそ修正が効いた。ワールドカップ本番に合わせてきたあたり、経験値の重み、そして彼自身の勝負強さを感じさせた。⑩スタンドオフ(SO)としては、チリの情熱的なアタックに苦戦を強いられた場面もあったが、80分を通してみれば及第点の出来だった。

イングランド戦「キックには、キックを」
「本当に簡単なゲームではなかったですけど、初戦でジャパンがひとつになって、ジャパンのラグビーを続けた結果、勝利することができてうれしいです。今日はどんどん相手ゾーンに入っていき、スコアを狙っていくというプランでしたが、上手くいったと思います」

 続くイングランド戦では、松田はまったく違うゲームプランの下で仕事をすることになった。セットピース、そしてハイボールをはじめとしたキックを戦術の柱とするイングランド相手に、日本はどんな対抗策を示すのか? その点に注目が集まったが、「キックには、キックを」という極めて珍しい戦術を日本は選択した。
(「NumberPREMIER Ex」生島淳 = 文)
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 決勝Tか敗退か――。天王山の戦いは、取られては取り返すの殴り合いに。だが一度もリードを奪えぬまま、優勝という目標は夢半ばで潰えた。
 現在発売中のNumber1082号「誇り高き死闘 ラグビーワールドカップ日本代表完全保存版」に掲載の[vs.アルゼンチン]「4年間の冒険の終止符」<五郎丸歩&畠山健介がBK、FW目線で解説>より内容を一部抜粋してお届けします。
【記事全文はNumberPREMIERにてお読みいただけます】

 畠山健介がFW目線で振り返るアルゼンチン戦

 勝てた――。戦いが終わって最初に思ったことです。

 アルゼンチンは、決して良くなかった。いや、単刀直入に言うと、ひどかった。基礎的なプレーの質が低く、一貫性も乏しく、ハンドリングエラーは日本の5に対し13もありました。

 しかし、ここぞという場面、すなわち日本がソフトなミスを犯した隙を見逃さず、そこからトライを取りきる集中力が凄まじかった。開始早々の2分に許した先制トライはその典型です。

 試合全般を通じてパフォーマンスレベルは決して高くなかったものの、アルゼンチンはラインアウトとハイパントのコンテストの場面では、精度の高いプレーを披露しました。「日本を上回る身長の高さを最大限に生かす」という準備をしてきたことの表れでしょう。日本はラインアウト9本中8本成功(88.9%)とまずまずの数字を残しましたが、相当なプレッシャーを受け続け、紙一重だったという印象です。

 スクラムはマイボールの際に10本全部成功と一定の安定感を示しました。特に前半5分のファーストスクラムは、1番の稲垣啓太が少し左にスライドし、外からまくるような動きが奏功し、ペナルティを得ることができました。アルゼンチンの成功率は62.5%と、80分トータルでスクラムは日本が優位に立てたと言えるでしょう。

 この日も⑤ロック(LO)アマト・ファカタヴァが抜群のトライ嗅覚を発揮し、⑩スタンドオフ(SO)松田力也のキックも絶好調で、必死に食い下がって、前半を1点差で折り返した。十分な射程圏内で後半に入って「さあ、ここから!」というところで、逆に引き離されてしまった。

「なぜ負けたのか」の徹底検証を

 目についたのは、疲労の蓄積でした。

 大会前の強化試合から数えて、“出ずっぱり”の選手たちの動きが明らかに重い。

 僕も出場した'15年大会で出場機会ゼロの選手は2人でした。'19年大会は5人いて、'23年に向けて大会登録メンバー全員が試合に出られるくらいに選手層を厚くしなければならない、という課題が挙げられました。

 そして今大会も出場ゼロは5人。しかし、主力選手の出場機会の偏りは、'19年より大きかったと思います。アルゼンチン戦のジャパンは、どうも冴えなかった。それほど、サモア戦の激闘の代償は高くついてしまったということでしょうか。

 ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフが「これ以上は求められない」というほどのハードワークを乗り越えてきた選手たちに、心からの敬意を表します。しかし、この敗戦を'27年大会に生かすには、「なぜ負けたのか?」を徹底的に検証する必要があります。あまり触れたくない、できれば蒸し返したくない、“痛み”を伴う作業になるかもしれません。

 例えばLO問題。

【続きを読む】雑誌が読み放題のサブスク「NumberPREMIER」内の<五郎丸歩&畠山健介のW解説>アルゼンチン戦は「勝てた試合」…課題として残った「LO問題」と「30人2チーム」で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。
Number1082号

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