RWC 第1週 結果 | SAITAMA Panasonic WILD KNIGSの応援するブログです

SAITAMA Panasonic WILD KNIGSの応援するブログです

#王座奪還
■ようこそワイルドナイツ Go!へ ワイルドナイツを中心にジャパンラグビー リーグワンの記録を記載しています。
■ワイルドナイツのゲームがあるときは、速報のつもりで頻繁に更新しちゃいます。










Hello Every One
ようこそ楕円球ファンのみなさま
ワイルドナイツGO!へ
いつもご覧いただきありがとうございます
埼玉ワイルドナイツ推しの “くらら” です
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 非日常の祝祭空間。上半身裸のチリ代表サポーターがいる。飛び跳ね、ラグビーワールドカップ初出場の母国代表「ロス・コンドレス」に声援を送っている。  オーレー! オレオレオレー! サッカーでお馴染みの大声援がスタジアム・ド・トゥールーズに響き渡る。大音量スピーカー並みの爆音だ。 
 開始6分、チリが先制トライを決めた。大歓声がトゥールーズの青空を衝き上げる。2023年9月10日。日本代表のワールドカップ  フランス大会は、チリの狂喜乱舞から始まった。 ワールドカップ初戦で7点を先制された日本。 しかし、落ち着いていた。 「プレッシャーをかけられた時間帯もありましたが、誰もパニックになることなく、自分たちとゲームをコントロールできました」(SH流大) 
相手の大応援。真夏のような暑さ。NO8姫野和樹主将の欠場。そして押し寄せる「この日のために」の熱い感情。何もかも尋常でなかったが、ワールドカップが尋常でないことは想定内。チームとゲームを掌握するべく、日本は集中していた。 全員で、同じ絵を見る。 「どんな時も、みんなで同じ絵を見ることが重要でした」(SO松田力也) 全員で意思統一を図る
――「同じ絵を見る」ことの重要さ 日本に圧倒的なフィジカルはない。だから緻密な戦略の遂行力で勝負する。そのためには連携を高める全員の共通感覚――
同じ絵を見ることが重要だった。それが1勝5敗と奮わなかったワールドカップイヤーで再確認した要諦だった。 「ハドルでもお互いに目を合わせ、リーダーがポイントを言って、それを実践することを続けました」(SO松田) 異様な高揚感の渦中で、日本はベテラン勢のリーダーシップが頼りになった。 姫野主将に代わってゲーム主将を務めた31歳のSH流。今大会限りでの代表引退を公言しているワールドカップ2019日本大会経験者は、チームに同じ絵を見させることに集中していた。 この日の日本が見ていた重要な“同じ絵”があった。 「相手陣の22m内でプレッシャーを掛け続けることが大事でした」(SH流) チリはどのエリアからでもボールを保持して攻めてくる。事実チリのパブロ・レモイネHCは「私たちは出来る限りボールを持っておきたかった」と試合後に語った。そこを逆手に取った。 「相手は自陣からでも攻めてくるので、そこでエナジーを使ってもらおうとしました」(SO松田) そのためにペナルティゴールを一度も狙わなかった。ペナルティゴールを成功させれば3点は取れる。しかし試合は相手ボールのキックオフから再開。結果、自陣に下がってしまう。 チリ陣内で揉み合っておけば相手は消耗する。チリには季節逆転の南半球からやってきた不利もある。日本の守備を再三突破したFBイニャキ・アジャルサは、運動量の落ちた終盤を振り返り「チリは冬。今日はとても暑かった」と吐露した。 光ったベテラン選手たちの「落ち着き」 当然ながらSH流は孤軍奮闘でなかった。リーダーの数は日本の強みだ。 SH流が退いた61分(後半21分)以降は、4大会連続出場の主将経験者、34歳のFLリーチマイケルがハドルの中心にいた。そして同じく大会経験者で、同じ帝京大学の先輩、後輩もいた。 9番の流と共にゲームメイクで重責を担う10、12番の2人だ。 「(松田)力也が自信をもってアタックをしてくれて、ディフェンスは(中村)亮土さんがリードしてくれていました」(SH流) アタックの司令塔、29歳のSO松田。前回大会は全試合でリザーブ。念願のワールドカップ先発試合で、大会経験のあるスタンドオフとしての責務を遂行した。 「初めての舞台の人もいますし、みんなが緊張している中、ゲームをどうコントロールするかが重要でした。良い判断や、同じ絵を見ている場面は多かったと思います」(SO松田) キッカーも務めたSO松田。プレースキックの成否はスコアに直結するため、チームの心理状態に影響を与えるが、SO松田は6本あったコンバージョンキックを全成功。 100%のキック成功率で、チームを落ち着かせた。 キック時は会場内の大型ビジョンにカウントダウンが表示された。制限時間内に蹴らなければ無効となる「ショットクロック」だ。意識の隅を侵食する嫌なプレッシャーだったが、内的世界に焦点を当て、撥ねのけた。 「ショットクロックは、モニターが目に見える状態で蹴るのは初めてでした。ちょっと気にはなりますけど、そこも含めて、今日はプレッシャーの中でも自分のルーティンにフォーカスすることができて、結果に繋がりました」(SO松田) そして背番号12を背負った32歳、2大会連続出場のCTB中村だ。 もう一度ワールドカップの舞台へ。その想いを胸に、複数回の手術も乗り越えてきた。念願を成就させたCTB中村の心理状態は「やっぱり楽しい」だった。 楽しむ余裕を持ったベテランは、高い専門性を持つディフェンスで奮闘。アタックでは時にスタンドオフの位置に入り、配球役をこなした。大学の後輩2人と連携しながら、戦術を遂行した。 「(2人との連携は)良かったと思います。流と(松田)力也はリーダーシップも発揮していました」

次節以降の課題と修正点は…?
 余裕があるから修正点も見える。CTB中村は試合直後にディフェンスの課題を語った。 「トライを取られた場面は、ターンオーバーが起こった時、ボールがこぼれた時。ディフェンスを整備するスピードは修正が必要。次のイングランド戦はキックが多くなるので、なおさらだと思います」 4年前の19年日本大会。日本はアイルランドとの第2戦で、静岡から世界に衝撃波を送った。今大会の第2戦の相手はイングランドだ。 次戦の展望を問われたCTB中村。平坦な口調でさらりと「(今大会の)試合を観ましたが、いけるなと思いました」と言った。 「相手(イングランド)がやることも、ウィークポイントも本当にクリアに見えています」 歴戦の猛者の言葉だから千鈞の重みがある。第2戦の舞台は、南フランスのニースだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■ 最後までお読みいただいてありがとうございました。

▶ もしよろしければフォロー(チャンネル登録)を よろしくお願いします。

▶またこの記事が気に入ったら「いいね!」してください。